13: ◆eBIiXi2191ZO[saga]
2016/12/16(金) 23:04:26.04 ID:oKvYaFDpo
「響子です! 美穂ちゃん、ご飯作ったからよかったら一緒に食べませんか?」
「え? あ、あ……今卯月ちゃんと電話してて」
「あ! ごめんなさい!」
14: ◆eBIiXi2191ZO[saga]
2016/12/16(金) 23:05:11.22 ID:oKvYaFDpo
次の日。
いつもより早くレッスンルームに入り、私は鏡に向かいます。
「うふふっ♪ ……ほんと、ひどい顔」
15: ◆eBIiXi2191ZO[saga]
2016/12/16(金) 23:06:06.50 ID:oKvYaFDpo
一度ソロ活動が始まると、流れは止まりません。プロデューサーさんと二人、忙しく日々を駆け回ります。
ソロ曲が決まり、練習の日々がさらに続きます。練習の合間に営業活動も。相変わらず緊張しいでうまくいかないけれど、その度にレッスンルームに通う私。
16: ◆eBIiXi2191ZO[saga]
2016/12/16(金) 23:07:10.78 ID:oKvYaFDpo
そう言われ、私はもう一度ファンの皆さんの顔を見ます。
「……ほんとだ」
17: ◆eBIiXi2191ZO[saga]
2016/12/16(金) 23:07:53.29 ID:oKvYaFDpo
緊張しいを変えたい、引っ込み思案を変えたい。そう思って飛び込んだアイドルの世界。でもプロデューサーさんは言います。緊張はいいことだ、と。私らしくて、いいのだと。
ふと、何かをつかんだ気がしました。
足の震えを肌にとらえて、私は自然と思ったんです。
18: ◆eBIiXi2191ZO[saga]
2016/12/16(金) 23:08:34.17 ID:oKvYaFDpo
一度気が付いてしまえば、歩んでいくことはできるのでした。
緊張しいは一朝一夕には直らないけど、でも亀の歩みでいいんだ、って。いい緊張なら、全然問題ないんだ、って。
19: ◆eBIiXi2191ZO[saga]
2016/12/16(金) 23:09:31.30 ID:oKvYaFDpo
今日、何回目かのバースデーライブ。開幕のベルを待っています。
今日もやっぱり、足が震えてます。でも知ってます、これはいい緊張なんだって。プロデューサーさんが教えてくれたことですから。
そして、いつも傍らにはプロデューサーさんが。
20: ◆eBIiXi2191ZO[saga]
2016/12/16(金) 23:10:13.32 ID:oKvYaFDpo
「じゃあプロデューサーさん。行ってきます」
「おう、いっぱい楽しんで来い」
「はいっ! 終わったらまた、いっぱい話聞いてくださいね!」
21: ◆eBIiXi2191ZO[saga]
2016/12/16(金) 23:10:59.44 ID:oKvYaFDpo
(おわり)
22: ◆eBIiXi2191ZO[saga]
2016/12/16(金) 23:11:39.07 ID:oKvYaFDpo
終わりです。お疲れさまでした。
皆さんに琴線に触れれば幸いです。
では ノシ
23:名無しNIPPER[sage]
2016/12/17(土) 10:02:34.86 ID:4l4YZsCFo
おっつ
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