過去ログ - 【FEif】カムイ「私の……最後の願いを聞いてくれますか?」―5―
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977: ◆P2J2qxwRPm2A[saga]
2018/03/11(日) 19:13:59.52 ID:YQSvpWbd0
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 サクラ王女と夜に話をしてからわずか一週間後のこと、そのセレモニーは開かれた。
 カムイを公式に暗夜の王族として公表するその式典は、かつてないほどに盛大なものとして扱われた。
 反乱を鎮圧した英雄、暗夜を勝利に導く女神、マークス兄様に並ぶ剣の名手、他にも様々な二つ名がある中でダークブラッドという称号が今のカムイを表している。そんなカムイの姿を私は遠くから眺める。

「行かなくていいんですか?」
「ええ、ここからでもカムイの姿は見えるもの。それにあなたたちを置いて行くわけにはいかないわ」

 私の近くにいたサクラ王女はそう言ってぎこちなく笑う。サクラ王女がここに呼ばれたのはいわば見世物のようなもので、正直こういう雰囲気に馴れていると言われなかったのでホッとした。
 周囲からはシュヴァリエ公国の反乱に加担していた白夜を誹謗する言葉が時々漏れてくる。中には下世話な視線と言葉でサクラ王女を見ている者たちもいる、なんとも性質が悪かった。
 本来、ここにサクラ王女達が来る必要はない。カムイの式典だとしても、それに白夜の人間が参加する通りなど無いのに彼女たちはここに呼ばれた。
 お父様の命令だから仕方ないかもしれない。でも、ここに呼ぶことに意味があるようには到底思えなかった。


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