163: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/01/23(月) 00:14:31.45 ID:OnpW/7Ud0
「あら、お腹が空いているのね・・・ちょっと、出るわ」
朝潮は部屋を出て行く。
その後ろ姿を、霞は悲しそうに追った。
164: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/01/23(月) 00:18:45.84 ID:OnpW/7Ud0
朝潮は最敬礼をして、執務室から出て行く。
この鎮守府には、全ての艦娘が着任する。
しかし、余剰労働力として一部の艦娘には、全く任務が与えられないという事が起こる。
165: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/01/23(月) 00:19:59.00 ID:OnpW/7Ud0
「喉、乾いていない?」
霞は小さく、「飲む」という。朝潮はスポーツドリンクを注いだ。
霞はそれを一気に飲み、コップを朝潮に返した。
166: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/01/23(月) 00:20:27.94 ID:OnpW/7Ud0
「霞、体調はどうだ? 作戦の方は、それなりに上手く行っているから、気にしなくていい」
霞は、こくりと小さく頷く。提督はそれにも驚く。
いつもなら、「それなりに上手く」の説明を細かく求められるだろうにと、思った。
167: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/01/23(月) 00:21:57.28 ID:OnpW/7Ud0
「お粥、作ってくるわ」
霞は小さく頷き、朝潮を見送った。
朝潮は食堂に向かい、食堂担当の艦娘に事情を話し、鍋とご飯1人前を貰う。
168: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/01/23(月) 00:23:13.39 ID:OnpW/7Ud0
「ありがとうございます」
朝潮はお礼を言って、鍋をかき回す。
ある程度煮込んだところで、火を消して梅干しを投入。
169: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/01/23(月) 00:23:55.31 ID:OnpW/7Ud0
「あの・・・よければ、霞ちゃんの所に行っても・・・」
「・・・ごめんなさい、私には分かりません」
「清霜さん、行っていいですよ」
170: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/01/23(月) 00:24:44.02 ID:OnpW/7Ud0
「あ、感染の可能性があるので、マスクはそのままで大丈夫です」
「はい!」
清霜はニッコリと笑った。そして、朝潮と一緒に小走りで、個室へと向かう。
171: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/01/23(月) 00:25:22.60 ID:OnpW/7Ud0
「大丈夫よ、清霜。まだ熱はあるけど、徐々に下がってきているから。
心配かけて、悪いかったわね」
「霞ちゃん・・・」
172: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/01/23(月) 00:26:12.43 ID:OnpW/7Ud0
「これ、どうぞ」
「ありがとうございます」
深皿にお粥を移す。個室まで運ぼうとしたが、熱くて運べない。
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