363: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/02/18(土) 20:26:01.09 ID:AHr53rOv0
青葉は山雲の手を引っ張り、執務室を出る。そこには、山雲の姉、朝潮がいた。
朝潮は山雲に対し優しく微笑み、入れ替わりで執務室に入っていく。
364: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/02/18(土) 20:26:31.85 ID:AHr53rOv0
「はい、どうしました?」
「え〜と・・・その、お金の問題が・・・」
365: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/02/18(土) 20:27:00.39 ID:AHr53rOv0
家庭菜園の許可を得られたのは確かに嬉しい。
しかし、それなりに大規模でなくては、鎮守府への貢献には、とてもならない。
366: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/02/18(土) 20:27:45.32 ID:AHr53rOv0
「山雲」
山雲の肩を、誰かが叩く。朝潮であった。
367: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/02/18(土) 20:28:19.79 ID:AHr53rOv0
山雲はうつむき、黙りこむ。
もしも全てが、山雲の計画通りに進んでいたのなら、山雲は自分から、これを朝潮に話すだろう。
368: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/02/18(土) 20:29:03.21 ID:AHr53rOv0
朝潮は隈のある顔で微笑みながら、山雲に話しかける。
しかし山雲は、曖昧に頷くことしかできなかった。
369: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/02/18(土) 21:02:09.79 ID:AHr53rOv0
***
「山雲、山雲! 起きなさい!」
山雲は重い頭を起こす。周りの姉妹はすでに、身支度を終えようとしている。
370: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/02/18(土) 21:02:36.64 ID:AHr53rOv0
「ご、ごめんなさい〜、みんな」
「じゃあ、小走りで行きましょう!」
371: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/02/18(土) 21:04:34.41 ID:AHr53rOv0
「山雲、いつもは普通に起きるのに、どうしたの? 体調でも、悪いの?」
「いやいや〜、ちょっと昨日、途中でトイレに起きたからかしら〜?」
372: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/02/18(土) 21:05:02.17 ID:AHr53rOv0
「もう、トイレくらい、寝る前に行きなさいよ! まったく!」
「ご、ごめんなさい〜・・・」
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