492: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/02/19(日) 14:09:08.86 ID:ZIrYiIaw0
その日の夕方、北上は夕食を2人分、執務室まで運ぶ。提督との会議である。
食事中は、1言も離さずに、淡々と食事を済ます。そしてまた、会議に戻る。
493: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/02/19(日) 14:09:54.07 ID:ZIrYiIaw0
「・・・そういうのは今は無理だ。何度言ったらわかる。
それに、お前も今はできる状況ではない。それは、鳳翔が証明してくれたことだ」
提督を無視して、北上はベッドに歩み寄る。提督は身を構える。
494: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/02/19(日) 14:10:30.47 ID:ZIrYiIaw0
「・・・あたしはね、怖いの。私はちゃんと、人間なのかって・・・なんというか、
子供ができて、大きくなってほしいの・・・ちゃんと、人間であってほしいの・・・」
提督は、北上の震える背中を、擦る。北上はさらに、提督に近づく。
495: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/02/19(日) 14:11:12.81 ID:ZIrYiIaw0
北上は勢い良く、首を横に振る。提督は北上の背中を、さすり続ける。
以前から、決めていたことであった。しかしいざ時が来ると、猛烈な不安がこみ上げてきた。
496: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/02/19(日) 14:11:45.98 ID:ZIrYiIaw0
提督は、北上の背中をさするのを、静かにやめた。北上は静かに立ち上がった。
そしてゆっくりと、寝室を出て、「失礼しました」と言って、礼儀正しく、執務室から出て行った。
497:名無しNIPPER[sage]
2017/02/19(日) 14:11:54.84 ID:JHBYrHAgO
鳳翔さん妊娠してるのか
498: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/02/19(日) 14:12:17.74 ID:ZIrYiIaw0
***
**
*
第一艦隊が、鎮守府に帰投する。追撃せず、すぐに鎮守府に戻ってきた。
499: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/02/19(日) 14:12:50.60 ID:ZIrYiIaw0
北上は赤面させ、満面の笑みで、頷いた。提督も笑顔で返した。
そして出撃後の報告をし、執務室を後にする。
500: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/02/19(日) 14:13:30.44 ID:ZIrYiIaw0
何を食べようかと上機嫌で考えているところに、
目の前から、うつむき加減に歩く朝潮と出会う。
501: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/02/19(日) 14:14:12.23 ID:ZIrYiIaw0
気持ちの良い挨拶だと、北上は感じた。また、ドキリとした。
そして朝潮を、昼食に誘ってみた。元々、駆逐艦は、好きではなかった。
562Res/249.96 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。