過去ログ - 五十鈴華「流されることのない、わたくしの汚穢」
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名無しNIPPER
[saga]
2017/01/13(金) 22:32:13.24 ID:uefm+U0co
掴んでしまえば、終わる。
僅かに残る理性がそう言う。
でも、掴まなければ築き上げたものを失う。
もう一人のわたくしが背中を押す。
何が正しいのか、分かりません。
どうしたらいいのか、分かりません。
誰か、わたくしを叱ってください。
誰か、わたくしを罵ってください。
誰かわたくしを……。
「止めて……」
手が生温かく、固めの泥のような感触のもに触れる。
持ち上げると自重に耐えきれず、折れてしまう。
半分になったそれを手に収めたまま口に近づける。
異臭が鼻腔の中に絨毯爆撃を仕掛ける。
けれど、今のわたくしにはその臭いを感じる余裕はありませんでした。
ただひたすらに、目の前のものを処理することしか頭になかったのです。
口をだらしなく開け、汚れた手にあるものを受け入れる準備を整えた。
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