188: ◆SjWXMdM6SY[saga]
2017/01/24(火) 01:04:14.36 ID:AHbnpA6mo
会話が思うように噛み合わず、沈黙が続く。何か話をしようと口を開こうとした、丁度そのとき
私よりも先に、椅子に座りもせず離れて立つまどかの声が静かに響く
まどか「……ねぇ、ほむらちゃん」
189: ◆SjWXMdM6SY[saga]
2017/01/24(火) 01:04:54.27 ID:AHbnpA6mo
まどか「……ほむらちゃん。その、お風呂では…ごめんなさい」
まどか「わたし…ほむらちゃんにひどいことしちゃって、それで……」
まどか「ほむらちゃんだってあんなことされたくなかったと思うし…とにかく、ごめんね……」
190: ◆SjWXMdM6SY[saga]
2017/01/24(火) 01:05:47.83 ID:AHbnpA6mo
そう言うと同時に、まどかは正面から私にぎゅうっと抱き着く。その行為に先ほどのようないかがわしさは無く
抱き着いてきたまどかの体は、嫌われてしまうかもしれないという恐怖で微かに震えていた
まどかは背中に手を回すと、私の貧相な胸に顔をうずめる。思いもしない不意打ちに鼓動が激しく脈打つ
191: ◆SjWXMdM6SY[saga]
2017/01/24(火) 01:06:44.37 ID:AHbnpA6mo
まどか「……わたし、お風呂場でほむらちゃんに抱き着いちゃったでしょ?いきなりで、びっくりしたと思うんだけど」
ほむら「えぇ……」
まどか「最初はね、ただ見てただけのはずなんだ。真っ白な背中と、真っ黒な髪の…綺麗なほむらちゃんの姿を」
192: ◆SjWXMdM6SY[saga]
2017/01/24(火) 01:08:01.71 ID:AHbnpA6mo
まどか「でも、ね。結局のところお風呂であんなことをしちゃったのは……」
話そうとしていることに気づいてしまった瞬間、まるであちらとこちらの時間軸の分かれ道が決められたように
頭の中でガチンとレバーか何かが切り替わったような音が響いた
193: ◆SjWXMdM6SY[saga]
2017/01/24(火) 01:09:21.53 ID:AHbnpA6mo
まどか「ほむらちゃん……?何だかぼーっとしてるけど、大丈夫?」
ほむら「……えぇ、大丈夫。何でも…ないわ」
まどか「そう?今日1日、遊びまわってたから疲れちゃったのかなって」
194: ◆SjWXMdM6SY[saga]
2017/01/24(火) 01:09:52.84 ID:AHbnpA6mo
ほむら「……ねぇ、まどか」
まどか「うん?」
ほむら「まどかさえよければ、なんだけど…少し、付き合って……」
195: ◆SjWXMdM6SY[saga]
2017/01/24(火) 01:10:46.89 ID:AHbnpA6mo
ほむら「まどかがよければだけど…一緒に来てもらえない?」
まどか「わたしはいいよ。でも、どこに……?」
ほむら「……午前中に行った、あの広場まで行きたいの。駄目かしら?」
196: ◆SjWXMdM6SY[saga]
2017/01/24(火) 01:11:18.98 ID:AHbnpA6mo
――――――
ほむら「……まどか、大丈夫?」
まどか「う、うん。1度通ったとは言え、昼と夜じゃ全然違うね……」
197: ◆SjWXMdM6SY[saga]
2017/01/24(火) 01:12:09.43 ID:AHbnpA6mo
ほむら「辛かったら、辛いと言って頂戴。私がなんとかするから」
まどか「あ、あはは……。そう言ってくれると助かるよ」
まどか「……でも、確かに体は疲れるんだけど気持ちは全然平気なんだ。だから、大丈夫」
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