7:名無しNIPPER[sage saga]
2017/01/20(金) 00:31:49.72 ID:b4qt7MSMo
〜
現実とは、思い通りにならないものだ。
8:名無しNIPPER[sage saga]
2017/01/20(金) 00:35:40.34 ID:b4qt7MSMo
綾乃「あ、あの……えっと……」
京子「あーもしかして! 体操着忘れちゃったとか?」
綾乃「うっ……」ずきん
9:名無しNIPPER[sage saga]
2017/01/20(金) 00:36:08.64 ID:b4qt7MSMo
予想外の展開をまだ飲み込めていない私の胸に、ぽんと体操着を押し付ける歳納京子。
そして教室の時計を見て「うおっ、もうこんな時間じゃん!」と慌てた。
10:名無しNIPPER[sage saga]
2017/01/20(金) 00:37:04.26 ID:b4qt7MSMo
―
――
――――
――――――
11:名無しNIPPER[sage saga]
2017/01/20(金) 00:38:11.12 ID:b4qt7MSMo
シートに座っていたアライグマさんは、短い足と尻尾を使って器用にちょこんと立ち直すと、私に向かってお辞儀をした。
『はじめましてお嬢さん。一周の旅は短いですが、どうぞよしなに』
12:名無しNIPPER[sage saga]
2017/01/20(金) 00:39:04.56 ID:b4qt7MSMo
アライグマさんは外を見渡した。今は時計でいうの9時あたりだろうか。遠くにはいつもの海がきらめいている。
『お嬢さん……好きな人はおるん?』
13:名無しNIPPER[sage saga]
2017/01/20(金) 00:40:20.67 ID:b4qt7MSMo
『……いつから?』
綾乃「……えっ?」
14:名無しNIPPER[sage saga]
2017/01/20(金) 00:40:56.20 ID:b4qt7MSMo
気づけば私の乗っているゴンドラは、てっぺんの12時部分に到達していた。一番明るくて暖かいてっぺんだ。
綾乃「ちょっとした挨拶も何もかも、本当は差し伸べられるたびに嬉しくてね……次に繋げよう繋げようって、必死だったわ」
15:名無しNIPPER[sage saga]
2017/01/20(金) 00:41:36.82 ID:b4qt7MSMo
アライグマさんはゴンドラの外をきょろきょろと見渡すと、制服の帽子をぴっと被りなおした。
『……うん! まあ最初やし、今回はこんなもんでええかな。ええもん聞かせてもろたわ〜』
16:名無しNIPPER[sage saga]
2017/01/20(金) 00:42:04.05 ID:b4qt7MSMo
綾乃「歳納京子を……好きになったのは……」
きっと……最初の最初から。
75Res/105.50 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。