175:名無しNIPPER[saga]
2017/01/26(木) 21:36:17.51 ID:GAp3y7O8o
マミ「OK、ヤヨイっち! そのままの姿勢を維持して!」
ヤヨイ『了解……!』
アミ「よぉーしっ……今度は完璧に決めるぞ〜〜っ」
176:名無しNIPPER[saga]
2017/01/26(木) 21:37:04.90 ID:GAp3y7O8o
アミ「どわわわわ〜〜〜っ!」
ヤヨイ『アミ! マミーーーーっ!』
マミ「ヤヨイっち! 私たちはいいから回避して!」
177:名無しNIPPER[saga]
2017/01/26(木) 21:39:56.49 ID:GAp3y7O8o
格納庫の中、キサラギは体勢を崩して前のめりに倒れそうになる。
そこがもし火薬庫でもあって、そのまま転倒したなら、
巨体は爆発物を押しつぶして格納庫を跡形もなく吹き飛ばしていただろう。
たとえそうではなかったとしても、
建造物の中でキサラギが派手に転がれば構造材の耐久力など紙にも等しく、
178:名無しNIPPER[saga]
2017/01/26(木) 21:41:16.49 ID:GAp3y7O8o
片膝をつき、胸部を抱きかかえるようにキサラギを受け止めた巨人は、
キサラギと同じ、巨大ロボであった。
無骨な素材感を残したままの外装、
巨体にしては頼りなくも細長いように見える四肢。
179:名無しNIPPER[saga]
2017/01/26(木) 21:44:51.97 ID:GAp3y7O8o
キサラギを支えたまま、ロボの頭部がガクン、と動く。
ステアにしがみ付くままだったアミとマミは、
そこで巨大ロボの最大の特徴に気が付いた。
確かにキサラギによく似た頭部には、しかし確実に、
キサラギにはない巨大なパーツがひと組取り付けられていた。
180:名無しNIPPER[saga]
2017/01/26(木) 21:46:35.83 ID:GAp3y7O8o
顔をしかめ、口を尖らせて不満の色を隠すこともなく姿を見せた少女だったが、
目の前に迫っていたキサラギの顔を見て、
「あれ?」と間の抜けたような声を発した。
しかし次には、その顔が見る見るうちに綻んでくる。
うわ、笑顔が可愛い、とアミたちは素直に感心した。
181:名無しNIPPER[saga]
2017/01/26(木) 21:49:49.85 ID:GAp3y7O8o
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浜松基地には、防衛軍の正規隊員が使用する食堂の他に、
養成学校校舎内にも広い食堂があった。
182:名無しNIPPER[saga]
2017/01/26(木) 21:50:58.14 ID:GAp3y7O8o
食堂の中でも西日がきつくて人気のない席で盛り上がっていたのは、
アミ、マミ、ヤヨイ、ミキの四人だった。
数時間前に初対面したばかりにもかかわらず、
一同は幼馴染のように打ち解け合い、昼食を共にしていた。
183:名無しNIPPER[saga]
2017/01/26(木) 21:52:15.30 ID:GAp3y7O8o
マミ「んじゃ、このハイパーモーニングスター(仮)計画は、
然るべき時が来るまで私たちの機密とする!」
アミ「ヤヨイっちもいーよね!」
184:名無しNIPPER[saga]
2017/01/26(木) 21:53:28.65 ID:GAp3y7O8o
マミ「でも、新型機を乗りこなした上に武器の強化案まで考えてるなんてすごいよね!」
アミ「ミキミキって、リッチェーンの開発時からパイロットやってたの?」
ミキ「ううん、アミたちと一緒だよ。今日会ったのが初めて」
185:名無しNIPPER[saga]
2017/01/26(木) 21:54:42.12 ID:GAp3y7O8o
学生食堂にあっても一際騒がしく、
そんなやり取りを続ける一同は否応なく目立っていた。
しかし声の主がアミたちだとわかると、他の者たちは、
いつものことか、と苦笑いで自分たちの食事に戻る。
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