332:名無しNIPPER[saga]
2017/02/05(日) 20:24:52.60 ID:sKfYX8RPo
タカネ「その石が、アニマの至宝ですか?」
囁くような声であるにもかかわらず、
それは巨大ロボの頭部に立つタカネから、地上のヒビキへはっきりと届いた。
ヒビキは手に持った希照石をタカネから隠すように胸元に抱き、
冷たく見下ろすタカネを睨みつける。
そのヒビキの視線を受け、タカネは変わらず冷静に口を開いた。
タカネ「ご安心を。もし今すぐにそれを渡して頂ければ、
これ以上の破壊活動は行いません。すぐにこの星を後にします。
炎は辺り一体を焼き尽くすでしょうが、いずれは鎮火しましょう。
ですがこれが正真正銘、本当の最終勧告です。
もし断れば、貴女の命と共にその石を奪うことになります。
あと十秒以内に決断してください」
静かに、淡々と告げるタカネ。
だがヒビキの気持ちは変わらない。
目に涙を浮かべ、唸るように歯の隙間から声を漏らした。
ヒビキ「許さないっ……お前だけは絶対に許さない!」
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