339:名無しNIPPER[saga]
2017/02/05(日) 20:39:14.49 ID:sKfYX8RPo
タカネの洞察の通り、ヒビキがこの宇宙船の存在を知ったのは、
数秒前に“声”を聞いた時が初めである。
それは古代の巫女の残した、アニマの秘宝を守るための最終手段。
アニマの正統な巫女が希照石を手にした時に限り、希照石の力でのみ動く宇宙船であった。
伝承では、希照石の力が希照石を守るとだけ伝えられていたのだが、
340:名無しNIPPER[saga]
2017/02/05(日) 20:44:07.18 ID:sKfYX8RPo
ヒビキは少しの間、遠ざかる怪ロボットを振り返っていたがそれもすぐに見えなくなった。
やがて自分の故郷の星の全体像が見えた頃になって、
ようやくヒビキは先程から聞こえる“声”の内容を整理し始めることができた。
ヒビキ「……きっとすぐに追ってくる。
341:名無しNIPPER[saga]
2017/02/05(日) 20:46:11.18 ID:sKfYX8RPo
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タカネ「申し訳ございません、ハルシュタイン。
貴女の望むものを手に入れるのはもう少し先になりそうです」
342:名無しNIPPER[saga]
2017/02/05(日) 20:47:10.95 ID:sKfYX8RPo
ハルシュタイン「まさか、アニマの秘宝が三希石のうちの一つだったとはな」
タカネ「……“三希石”?」
聞きなれない単語を確認するように復唱したタカネに、
343:名無しNIPPER[saga]
2017/02/05(日) 20:56:58.01 ID:sKfYX8RPo
マコト「――行き先は地球、ですか」
時を同じくし、マコトはハルシュタインに静かに尋ねる。
ハルシュタインはタカネの前から姿を消した時の表情そのままに答えた。
344:名無しNIPPER[saga]
2017/02/05(日) 21:00:50.93 ID:sKfYX8RPo
マコト「キミにはそうは見えなかっただろうけど、彼女は強いよ。
正面から戦えば僕でもそう簡単には勝てはしないだろう」
ここで初めてヤヨイの目が興味深げに見開かれ、マコトに向けられた。
しかしマコトは自分に注がれる視線など意に介さず、
345:名無しNIPPER[saga]
2017/02/05(日) 21:05:17.33 ID:sKfYX8RPo
ハルシュタインの思惑を、銀髪の少女は僅かでも理解できているだろうか。
――幻影が嘲笑を残して消え去った後、
タカネはひと呼吸置き、がらんとした殺風景な部屋を後にした。
静かに開いた扉を抜けた先には、
346:名無しNIPPER[saga]
2017/02/05(日) 21:06:09.30 ID:sKfYX8RPo
今日はこのくらいにしておきます
続きは多分明日か明後日の夜投下します
347:名無しNIPPER[sage]
2017/02/06(月) 18:07:36.94 ID:n8GWBlT3o
乙
>>1はスパクロは見たのかな?
348:名無しNIPPER[saga]
2017/02/07(火) 20:28:47.43 ID:+kV6KPaeo
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ミキ「あっ、居た居た! アミ、マミー!」
349:名無しNIPPER[saga]
2017/02/07(火) 20:30:12.47 ID:+kV6KPaeo
マミ「でもミキミキのことだから、いきなりでもちゃんと完璧にできたんでしょ?」
アミ「うんうん。なんせ防衛軍のエース・オブ・エースだもんね」
ミキ「むー……。確かにできたけど、それとこれとは話が違うの!」
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