356:名無しNIPPER[saga]
2017/02/07(火) 20:49:09.77 ID:+kV6KPaeo
それはアニマを襲った怪ロボット、
ユキドリルが、円盤から地表に降り立った振動であった。
ドリルが起こす地震にも等しい揺れに比べれば些細なものであったが、
今のヒビキにはそれすらも耐えることができない。
絶望を突きつけるように、ユキドリルが一歩足を踏み出すごとに、
体の芯まで響くような振動がヒビキを襲う。
しかし巨大な影が目の前に迫ってなお、ヒビキはその目の抵抗の炎を絶やすことはなかった。
タカネ「私は無益な殺生は好みません。
大人しく宝を渡して頂けるなら、命までは取るつもりはないのですが……」
そこでタカネはひと呼吸置いて自分を睨みつけるヒビキの瞳を見つめ返し、
浅くため息をついた。
タカネ「どうやら、これ以上言っても無駄なようですね」
ヒビキ「どうして……どうしてお前は、そこまでして希照石を狙うんだ」
タカネ「言ったはずです。ハルシュタインがそれを欲している、と」
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