39:名無しNIPPER[saga]
2017/01/21(土) 19:56:10.34 ID:JL8wN2Aao
小さな影はあっという間にヒビキたちのすぐ目前の空にまで達した。
それは巨大な、飛行する円盤であった。
動物たちが一斉に声を上げる。
警戒と威嚇を込めた咆哮。
ヒビキを庇うように進み出て、謎の円盤を見上げて吠え続けた。
いざという時、たとえば今のような謎の脅威と相対した時、
彼らは身を投じてもヒビキを守るという使命を帯びているのだ。
だが、自らの安全のために友達が盾となる姿を、黙って見ているヒビキではなかった。
円盤が奇妙な動きを見せ、やがて高度を下げ始めたのを認めると、
手近な動物の首を抱えて大声で叫んだ。
ヒビキ「逃げるぞ、みんな!」
返事は聞かず、ヒビキは抱えた動物たちの体を力任せに引っ張った。
手段が乱暴すぎたのか、ワニ型と豚型のアニマルロボは悲鳴を上げる。
しかしそれが強制退去の合図となり、
他の動物たちも振り返って逃亡の態勢に入った。
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