52:名無しNIPPER[saga]
2017/01/21(土) 20:25:14.50 ID:JL8wN2Aao
もしかすると動物性の風味には、
自分の後ろに控えるアニマルロボたちのモチーフとなった動物のものがあるかも知れない。
しかしものを食べるということはこういうことだ。
だからヒビキは食事をする前には必ず「いただきます」と感謝を語り、
美味しさを漏らさず噛み締めながら箸を進める。
ヒビキの正面では、タカネもまた箸を使って
らぁめん、と呼んだ鉢の中の食物を口にすすりこんでいた。
そうか、ああして食べるのか。
クリーム色の細い束をグルグルと箸に巻きつけて口に運んでいたヒビキは、
タカネを真似て、口を小さくすぼめ、そこから細い束を吸い込むようにしてみた。
しかし空気が流れ込んでくるばかりで肝心のスープや束はまるで口に入ってこない。
早々に諦めて、ヒビキはまた箸を回転させながららぁめんを食べ進めた。
タカネ「らぁめんは人そのもの……。
らぁめんは文化、らぁめんは進化、らぁめんは可能性。
私は人の文明とは食によって紡がれていくものだと考え、
交渉の場にはこうして至宝とも言うべき絶品の味を用意させるようにしています」
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