85:名無しNIPPER[saga]
2017/01/22(日) 21:14:30.88 ID:B51TMD9so
スノー「『キサラギ』。
私たちのロボットを破壊したあのロボットを、こちらに渡してください」
スノーが会話していたのは、
地球防衛軍総本部に設けられた対策室の一席に座る本部長その人だった。
突如現れた黒い月と名乗る一団からの要求に対し、総本部は混乱していた。
月の涙の落着をきっかけに慌ただしく結成されたものの、
怪ロボットの襲撃など夢にも思わなかった人々からは無用の長物と呼ばれていた防衛軍。
そんな彼らが、数日前には実際に怪ロボットとの交戦を経験し、
そして今はその襲撃の首謀者であると思われる者からの要求を受け、
一気に地球存亡の矢面に立つことになったのである。
この日が来ることを警告し続け、
限られた予算の中で準備を整えてきた自負はある。
しかしあまりにも早く加速度的な事態の変化は、
明らかに防衛軍の対応能力の限界を超えていた。
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