過去ログ - 【ミリマス】いっぱい食べる、君が好きっ♪
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67: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/01/31(火) 14:31:23.53 ID:dh2DsXgI0
 
「み、美奈子……一体お前、どうしたっていうんだ?」

 プロデューサーが、信じられない物を見るような顔をして美奈子に言った。
 彼だけではない。律子も、朋花も、ポカンと口を開けて彼女を見ている。
以下略



68: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/01/31(火) 14:32:36.98 ID:dh2DsXgI0

 その大きさ、桃子の、育の、環の握りこぶしほど。つまり、小学生女児のお手てサイズ。
 
「多い大きいと言われるならば、少なくしよう料理のサイズ。でもその分、中に込めた愛情は濃く濃くだよ!」

以下略



69: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/01/31(火) 14:47:39.11 ID:dh2DsXgI0

 一瞬、プロデューサーには美奈子の瞳の奥にギトギトと粘着するような輝きが見えた気がした。
 
 だが、今の彼にそんな違和感を気に掛ける余裕はない。
 中華まんの湯気に乗って鼻をくすぐる良い匂いが、彼の食に対する欲求をガツンガツンと刺激していたからである。
以下略



70: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/01/31(火) 14:49:00.05 ID:dh2DsXgI0
===

 まるで桃子が主演のドラマを見ているようだと律子は思った。

 この小さな女優の登場により、部屋の中はシンとした緊張に包まれ、
以下略



71: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/01/31(火) 14:50:11.86 ID:dh2DsXgI0

 いじけたように言い返すプロデューサーの言葉は無視をして、
 桃子が「そう、律子さんもだけど、事務所にいる人間の殆どはお兄ちゃんが毎日ロクな食生活を送って無いことは知ってたの」
 
「それで皆さんは、よくプロデューサーさんに食べ物を差し入れていましたものね〜」
以下略



72: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/01/31(火) 14:54:31.53 ID:dh2DsXgI0

「筋肉をつけるとかって理由じゃなくて、単に体重を増やしたいだけなら方法は簡単。
 ただ、一日に使うよりも多くのエネルギー……カロリーを摂り入れればいいワケだから。

 例えばほんの数十キロのカロリーだったとしても、毎日多く摂り続ければいつかは変化が訪れる――
以下略



73: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/01/31(火) 14:56:09.06 ID:dh2DsXgI0

「他にも冷蔵庫の扉に貼ってあったカレンダーから、
 美奈子さんが差し入れする料理のカロリーをキチンと計算してるのも分かったよ。
 お兄ちゃんが一日に必要な大体のカロリーと、それに合わせた一食分のメニューが日付欄にはメモしてあった。

以下略



74: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/01/31(火) 14:59:09.99 ID:dh2DsXgI0
 
「桃子も、最初はそう思ったよ。……実際、美奈子さんが持って来たその肉まんは
 劇場の厨房で作られたばかりの出来立てだよね?
 サプリメントが入ってるかどうかについては美奈子さんが厨房を出て行った後で、
 この容器の蓋に小さくつけておいた印を調べて分かったし」
以下略



75: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/01/31(火) 15:00:19.16 ID:dh2DsXgI0

「まだ桃子の話は終わって無いの! だいたい美奈子さんがサプリメントなんて物を使うことに決めたのも、
 お兄ちゃんの健康を心配してのことなんだよ? 

 さっきも言ったけど、美奈子さんは差し入れする料理のカロリーと栄養をキチンと考えてて……
以下略



76: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/01/31(火) 15:02:44.76 ID:dh2DsXgI0
===7.

「……お、俺が……自分で体重を増やしただって……?」

 桃子に指摘されたプロデューサーが、何を言われたのか分からないといった顔で聞き返す。
以下略



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