過去ログ - 未来人「少し先の未来で、待ってるから」
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28: ◆zsQdVcObeg[saga]
2017/02/03(金) 20:44:42.21 ID:Nr4cjnOQ0

 その夜、私はこっそりと家を抜け出した。

 ……といっても、右脚と左手がうまく使えないので、物音はガタンガタンと鳴っていた。

 外に出て、玄関から家をしばらく見守る。

 親が起きてきた気配はしない。

「みんなの親のことなら、私に任せて」

 未来人は、さっにの帰り際にそう言っていた。
 まあ、またマジックか何かだろう。

 私は特に深く考えず、学校に向かった。

「こんばんわ」

「こんばんわ」

 途中、山田と中村に出会って、歩くのを手伝ってもらった。
 中村は動きやすそうなジャージだったけど、山田は私服だった。

 学校に着くと、正門の隙間からギリギリ入れたので、私たちは思ったよりも簡単に夜の学校に侵入できた。

 普段から見慣れてるはずなのに、月明かりに照らされている校舎は、まるで魔王の城のようだった。



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