過去ログ - 未来人「少し先の未来で、待ってるから」
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39: ◆zsQdVcObeg[saga]
2017/02/04(土) 22:40:32.27 ID:VUzEAQad0

 息を整えた3人は、ひとまず、これからどうするかを話し合った。

「松葉杖を取りに行かないとな」

 中村が、私の方を見ながら言った。

 さっき、警察官に見つかった時、焦って走り出してしまったせいで、松葉杖を放り出してしまっていた。
 中村が肩を貸してくれたので忘れていたけど、あれがなければまともに歩けない。

「なら、まずは松葉杖を取りに行こうよ」

 山田も勧めてくれたので、まずは松葉杖の回収を急ぐことにした。

 一番出口に近かった中村が顔だけを道路に出して辺りを見回し、誰もいないことを確認してから、ひょいと道路に出た。

 次に、脚がうまく使えない私が出ることになった。

 上から中村に引き上げてもらい、下から山田に押してもらう。
 なんとかそれで排水路から出ようとした、その時、

「……焦げ紫」

 焦げ紫の匂いがした。

 2人は首を傾げている。

「化け物が、近くにいる」

 2人の顔が青ざめるのが、月明かりだけでもわかった。




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