過去ログ - 未来人「少し先の未来で、待ってるから」
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◆zsQdVcObeg
[saga]
2017/02/04(土) 22:41:32.11 ID:VUzEAQad0
私は排水路から飛び出ると、2人から少し離れて、大きく息を吸った。
……焦げ紫。間違いない。
今、走ってきた方から、間違いなく、焦げ紫の匂いがする。
その時の焦りというか、緊張感というか、ジトッとした手汗の感覚は、今でも忘れない。
山田が排水路から出てきて、中村と山田が肩を貸してくれた。
「いるって……どこに?」
「わからない。けど、今来た方向から」
焦げ紫が濃くなる。
「こっちにきてる」
2人は足元が覚束ないようにそわそわしていた。たぶん私もしていた。
「が、学校に向かわないと」
中村が震えた声でそう言ったが、私はそれを引き止めた。
「い……今動いたら、化け物が私たちを見失っちゃう。もし、化け物が私と同じで匂いで付いてきてるなら、暫くここに隠れてたから、匂いが残ってて、それでここに向かってるんだ」
……だから、私たちは、化け物に姿が見つかるまで、この道にいないといけない。
2人が息を飲んだのが聞こえた。
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