過去ログ - 未来人「少し先の未来で、待ってるから」
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◆zsQdVcObeg
[saga]
2017/02/04(土) 22:53:32.41 ID:VUzEAQad0
次の日。
お母さんの声で目が覚めた私は、なんだ、昨日のことは夢か、と思ったけど、
服が寝まきでなく、ギブスが茶焦げに汚れていたことから、「あぁ、本当だったんだ」と震えた。
枕元に、松葉杖が置いてあった。
明らかにおかしな格好で自室から出てきた私を見て、お母さんが悲鳴を上げてしまったことから、お父さんまで起きてきてしまったので、弁明に少々時間を要した。
少し家を出るのは遅れたけど、車で送ってもらえたので、学校に着いたのはいつも通りの時間だった。
校門の前で車から降ろしてもらって、お母さんは手伝ってくれると言ったけど、そこからは1人で歩いた。
体育倉庫の前を通る。シャッターは昨日までと特に変わった様子はなくて、適度に汚れた、でも特に目立った傷はないシャッターだった。裏側の格子窓がどうなっていたかは、たしか確認しなかったと思う。
農具倉庫の横を通って、教室に向かう。
真新しい扉の前に立つと、群青色の匂いがしないことに驚いた。
驚きつつも、私は松葉杖に体重を載せて、苦労しながら扉を開けた。
誰もいない教室は、昨日の校舎と同じ建物とは思えないほど、清々しい空気だった。
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