過去ログ - 二宮飛鳥「キミとボク」
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47:名無しNIPPER[saga]
2017/02/03(金) 22:35:20.15 ID:uFUXzjsH0
――――
――
P「…うん、良かったよ。上手いもんだな」


以下略



48:名無しNIPPER[saga]
2017/02/03(金) 22:37:14.66 ID:uFUXzjsH0

口笛が吹けるヤツはかっこいい、なんて思って真似し始めたのはいつからだったか。

最初にぴいと音が出て、たまらなく嬉しかったのはいつだったか。

以下略



49:名無しNIPPER[saga]
2017/02/03(金) 22:38:43.96 ID:uFUXzjsH0
飛鳥「あの日も今も、変わらず奏で続けていると、キミはさっきそう言った。ボクも同じように思うよ」

P「そっか」

飛鳥「キミと出会ったあの日から6年…流れゆくセカイの中で口笛を吹いている間に、いつの間にか6年経っていたような感覚さ」
以下略



50:名無しNIPPER[saga]
2017/02/03(金) 22:41:59.32 ID:uFUXzjsH0
P「…なあ」

飛鳥「何だい」

P「…飛鳥はさ、」
以下略



51:名無しNIPPER[saga]
2017/02/03(金) 22:43:17.40 ID:uFUXzjsH0

飛鳥「…。ボクには、何も見えていなかった」


一呼吸置いて、独白を始める。
以下略



52:名無しNIPPER[saga]
2017/02/03(金) 22:46:38.64 ID:uFUXzjsH0
飛鳥「ココロ惹かれる何かにも出会えなかったし、将来の夢なんて訊かれても答えられなかった」


逃れようのない濁流のような日常に流されながら、諦念に近い状態で退屈を過ごしていた。

以下略



53:名無しNIPPER[saga]
2017/02/03(金) 22:49:58.42 ID:uFUXzjsH0
P「そこで俺と会った、と」

飛鳥「そこから先は知っての通りだよ」


以下略



54:名無しNIPPER[saga]
2017/02/03(金) 22:53:12.97 ID:uFUXzjsH0

流石にしばらくは反省した。なんて愚かで、危険な行為だったろうと。

でも、高揚を知ってしまった衝動はもう止められなくて。10日ほど期間を空けた後、もう一度家を抜け出したのだ。

以下略



55:名無しNIPPER[saga]
2017/02/03(金) 22:55:40.73 ID:uFUXzjsH0

そうして遭遇と会話を何度か重ねる内に、学校のことや世間話、いつしか悩みですら話してしまう不思議な関係になったのは…我ながら油断しきっていた、と言うべきなのだろうか。

それだけキミとの時間は魅力的で、刺激的だった。

以下略



56:名無しNIPPER[saga]
2017/02/03(金) 22:57:47.37 ID:uFUXzjsH0
飛鳥「ボクが話せば、キミはいつもキミなりの答えをもって返してくれた」

P「当たり前のことだと思うけどな」

飛鳥「キミはボクの知らない答えを。鍵を。何でも持っているような気がして」
以下略



57:名無しNIPPER[saga]
2017/02/03(金) 23:01:39.83 ID:uFUXzjsH0
飛鳥「つい悩みを吐き出した時。ボクをすごい奴だと、キミは言った。覚えているかい」

P「…そうだったな」


以下略



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