過去ログ - 六畳世界から考察するチョコレートと恋愛ごとにおける関係
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172: ◆jZl6E5/9IU[saga]
2017/03/02(木) 22:46:41.19 ID:3fRTx7810
猫ラーメンは、猫から出汁を取っているという噂の屋台ラーメンであり、真偽はともかくとして、その味は無類である。

今日の予定の最後に組み込んでいたそれを果たそうと、私はふと思い立ったのである。そしてついでに、その屋台へと行く前に、近くだからと私は明石さんを誘って、相生社へ参拝することにした。宇治まで饅頭を食べに行くことは叶わなかったが、せめて少しくらいは考えていた予定通りになるように今日一日の行動を戻したかったのだ。陽もほぼ落ちかけた社には特に人もおらず、私たちは鳥居をくぐって賽銭箱の前に立った。賽銭を投げ、私は手を合わせた。

「なむなむ!」

「それは?」

「今日、八兵衛明神で知り合った人に教わったのだ。なんでも、万能のお祈りだとか」

なんとなく、今日一日の中でまだ鮮烈に残っている記憶からの知識を、私はさっそく使ってみることにしたのである。あの黒髪の乙女も、今頃は先輩とやらと仲良く過ごしていることだろうか。

明石さんは回想していた私を他所に、なるほど、と頷いていた。

「それはよいことを聞きました」

彼女は改めて手を合わせて、私に続いた。

「なむなむ」


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