過去ログ - 六畳世界から考察するチョコレートと恋愛ごとにおける関係
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173: ◆jZl6E5/9IU[saga]
2017/03/02(木) 22:49:23.38 ID:3fRTx7810
参拝を終え、私と明石さんは下鴨神社の南口鳥居を通り、糺の森を南に歩いていく。途中、私は奇縁とでも表現すべきだろうか、そのようなモノの仕業で、今日の昼に八兵衛明神で知り合った黒髪の乙女と先輩なる男にすれ違った。

一度は横を通り過ぎ合った我々であったが、黒髪の乙女の方がはたと私に気付くやいなや、「奇遇ですねぇ!」などと純粋な笑顔を以って立ち止まって振り向いた。遅れて彼女に気付いた私も立ち止まり、「奇遇ですね」と返した。

それから黒髪の乙女を明石さんに、「明石さん、さっきのお祈りを教えてくれた人だよ」と紹介した。すると明石さんは「ああ、なるほど。あれはよいお言葉でした。これからは私も使わせていただきます」などと挨拶した。

先輩とやらは所在なさげにして、ただただ黒髪の乙女の背を見つめ、彼女の交遊録を見守っているようであった。ちなみに私も同じであった。女性というのは、こういうときに知らぬ人とうまく仲良くなる術を心得ている。尊敬の一言である。


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