過去ログ - 【モバマス】「とりとめもない日々の一コマ」【アイマス】
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1: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/02/19(日) 03:36:58.56 ID:1380LEfZ0
※ 特にこれといった連続性は無い、日常の一コマを書いてくだけです。

===1.

 それはプロデューサーが担当アイドルの佐久間まゆと一緒に、行きつけのカフェでランチを食べている時だった。

「この前の仕事な、ディレクターさんが褒めてたぞ。
『まゆちゃんは見た目が可愛いだけじゃなく、気配りもできるいい子だね』って」

 お店自慢の特製サンドを頬張りながら、会話の流れで何気なく放った一言である。
 しかし、彼の前に座るまゆは「えっ?」と驚きの声を上げ

「あの、プロデューサーさん……今のところ、もう一度」

「今のところ? だから、まゆは気配りができるいい子だねって」

「ああ、いえ、そうじゃなくて」

 両手で齧りかけのサラダサンドを持ったまま、まゆが可愛らしく首を横に振る。

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2: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/02/19(日) 03:39:31.92 ID:1380LEfZ0

「えっと、その……まゆです。さっきの、まゆのところです」

「まゆのところ? ……ああ、カワイイ?」

以下略



3: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/02/19(日) 03:41:05.86 ID:1380LEfZ0

 言われてみれば、確かにまゆの言う通り。

 このプロデューサーは基本的に、担当アイドルを苗字ではなく下の名前で呼ぶように決めていた。

以下略



4: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/02/19(日) 03:42:12.73 ID:1380LEfZ0

 とはいえ、いざ改めて呼び直すのも中々に照れ臭く恥ずかしい。
 プロデューサーは気合を入れるようにコホンと一度咳払いをすると

「そ、それじゃあ……まゆ」
以下略



5: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/02/19(日) 03:43:44.56 ID:1380LEfZ0

「ま、まゆちゃん」

「はい、プロデューサーさぁん」

以下略



6: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/02/19(日) 03:45:51.97 ID:1380LEfZ0
とりあえずこんな感じで、短めな一コマをいくつか書いていく予定。では。


7:名無しNIPPER[sage]
2017/02/19(日) 06:44:22.88 ID:QR/K6d0dO
おもんなっ


8:名無しNIPPER[sage]
2017/02/19(日) 09:43:45.83 ID:eV9mVZFDO
大五郎も死ぬんだったよな


9: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/02/19(日) 13:18:57.96 ID:1380LEfZ0
===2.

 その日、プロデューサーは出社する途中で猫を見つけた。

 首輪が無いので野良であろうが、偉そうに塀の上に寝そべって、
以下略



10: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/02/19(日) 13:20:45.91 ID:1380LEfZ0
===

 出社して来たプロデューサーの姿を見た瞬間、前川みくは「ひぇっ!?」と情けない声を上げて驚いた。

 それから彼女は慌てた様子で救急箱を取って来ると、顔の鼻から下を血だらけにしている彼の手当てを始めたのである。
以下略



11: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/02/19(日) 13:26:36.42 ID:1380LEfZ0

「あのねPチャン。普通猫っていうのは警戒心が強いものなんだよ? 飼い猫じゃなく、野良だって言うならなおさらそうにゃ」

「そんなことぐらい知ってるさ。ただ、近づいても逃げ出さなかったから、大丈夫かなと思ってな」

以下略



12: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/02/19(日) 13:31:19.68 ID:1380LEfZ0

(あ、あれ? これ、なんか危ない雰囲気じゃ……)と、異性の接近にみくの動悸が早くなってゆく。
 緊張に唾を飲みこむと、彼の右手を握る手にも思わず力がこもる。

「……みく」
以下略



13: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/02/19(日) 13:32:43.86 ID:1380LEfZ0

「怪我を手当してもらってて、なにゆえ傷を増やされなくちゃならんのだ!」

「そ、それはPチャンが悪いでしょ! いきなりみくの頭を触るなんて、セクハラだよ、セクハラ!」

以下略



14: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/02/19(日) 13:33:50.82 ID:1380LEfZ0

「いつもにゃーにゃー言ってるみくだから、
 そういえばコイツもある意味では猫なんだよなって思ったら……思わず手が出てしまってたんだ」

 無表情で繰り出されたみくの右足が、先ほどまでプロデューサーの座っていた椅子を蹴倒した。
以下略



15: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/02/19(日) 13:35:19.05 ID:1380LEfZ0

 みくによって置きなおされた椅子の上に、プロデューサーが腰を下ろす。

 それから、彼は散らかったガーゼや絆創膏を拾い集めるみくの姿を眺めながら

以下略



16: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/02/19(日) 13:37:49.65 ID:1380LEfZ0

 怒ったようなみくの言葉に、不思議そうに首を傾げるプロデューサー。
 
 その姿に、みくの表情は増々不機嫌さを増してゆく。
 だが、しばらく何事かを考え込むと、どこか諦めたように首を振って彼女は言った。
以下略



17: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/02/19(日) 13:38:44.33 ID:1380LEfZ0
ここまで。


18:名無しNIPPER[sage]
2017/02/19(日) 14:46:40.22 ID:PdGIIDmaO
みくにゃんかわいすぎんぞ


19: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/02/20(月) 03:40:39.15 ID:vKNINmKu0
===3.

 パンクファッション専門誌『ゲラ!』で使うグラビアに、モデルとして渋谷凛と早坂美玲が呼ばれた時のことである。

「それじゃあ今度は凛ちゃんさぁ、美玲ちゃんのことギュッとハグしてみちゃおっかー」
以下略



20: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/02/20(月) 03:41:49.55 ID:vKNINmKu0

(パンクファッションのモデルがハグ? 女の子同士が向かい合って笑顔で抱き着き合うポーズかな……
 でも、それってパンクのイメージ的にどうなんだろう?)

 とはいえ、悩み始めた凛とは違い、美玲の方は準備万端といった様子である。
以下略



21: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/02/20(月) 03:42:53.31 ID:vKNINmKu0

「ああ、そっか」

 なるほど、まったく彼女の言う通り。

以下略



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