過去ログ - 【モバマス】美嘉「もう一つの物語」
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2017/03/06(月) 21:20:32.76 ID:G39hXaPY0
 俺は一拍置いた。 
  
 「最初に…ごめん!最近の美嘉への態度、本当にごめん!」 
  
 「勝手にいらいらして、会社のせいにして、担当のお前に当たって、 
62: ◆4L0B/P2YzYpZ[saga]
2017/03/06(月) 21:23:14.81 ID:G39hXaPY0
 恐らく、美嘉は電話口で泣いていた。 
  
 強気で、まっすぐで、真面目で、でも本当は誰よりもさびしがり屋で… 
 17歳の背中ではとても支えきれないはずの多くを背負って、 
 精一杯の努力と覚悟でここまで走り続けてきた城ヶ崎美嘉。 
63: ◆4L0B/P2YzYpZ[saga]
2017/03/06(月) 21:28:01.45 ID:G39hXaPY0
 ありがとう、美嘉。 
 その思いは自然と言葉になる。 
  
 「ありがとう、美嘉。不思議だわ、同じ思いだ」 
  
64: ◆4L0B/P2YzYpZ[saga]
2017/03/06(月) 21:31:37.22 ID:G39hXaPY0
 『アタシ、自分が何とかしなきゃって、勝手に思い込んで… 
 でもそれが本当は正しくないんだって、ずっと思ってて』 
  
 『辛いのに、嫌なのに、自分で抱え込んでて、 
 だから全然、アタシ自身に向き合えてなくて』 
65: ◆4L0B/P2YzYpZ[saga]
2017/03/06(月) 21:37:26.35 ID:G39hXaPY0
 『あっ!でもさー、アタシ直接聞きたいって言ったんだけどな〜? 
 なんでまた電話越しなのかな〜?』 
  
 こいつ… 
  
66: ◆4L0B/P2YzYpZ[saga]
2017/03/06(月) 22:00:59.16 ID:G39hXaPY0
 美嘉との電話が終わって、背もたれに寄りかかり大きく息を吐いた。 
  
 よし。 
  
 そんな俺の覚悟を待ったかのように、 
67: ◆4L0B/P2YzYpZ[sage saga]
2017/03/06(月) 22:03:57.96 ID:G39hXaPY0
 ご飯にいってきます。あと少し、お付き合いくださいませ。 
68:名無しNIPPER[sage]
2017/03/06(月) 22:25:45.66 ID:WYp4aWZfO
 いいねえ。続き待ってます。 
69: ◆4L0B/P2YzYpZ[saga]
2017/03/06(月) 23:15:14.39 ID:G39hXaPY0
 戻りました。それでは、ラストスパートです。日が変わるまでに終わらせます。 
70: ◆4L0B/P2YzYpZ[saga]
2017/03/06(月) 23:18:07.57 ID:G39hXaPY0
 「それで?何の用かな。申し訳ないが私には君に割く時間は余り無い」 
 「お忙しいところ、また突然のアポイント、誠に申し訳ございません」 
 「そういうのは良い。要件を言いたまえ。アシスタントからは城ヶ崎美嘉のプロデューサーと聞いている」 
  
 椅子に座った常務は机の上で腕を組み、眼光鋭い目でこちらを見据えてくる。 
71: ◆4L0B/P2YzYpZ[saga]
2017/03/06(月) 23:22:13.41 ID:G39hXaPY0
 「結果を出していることは承知しております。 
 また、美嘉の新しい可能性を示してくれたことに関して、強く感謝しております」 
  
 高級路線という、これまでのカリスマギャルとして、 
 女子高生に寄り添ってきたスタイルから大きく脱却した路線。 
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