2: ◆jZl6E5/9IU[saga]
2017/03/09(木) 01:11:48.44 ID:MdTGKv9W0
瀬名「なるほど……そういう話なら、ウチでよければ歓迎しますよ、おそらくは」
稲城「ほう。…確か、君のところは」
瀬名「ウチは専務の方針で、誰でもやる気があれば雇うんですよ。そのおかげで、日本国籍を持ってるのは私しかいませんがね」ハハ…
3: ◆jZl6E5/9IU[saga]
2017/03/09(木) 01:13:45.22 ID:MdTGKv9W0
ガチャ
4: ◆jZl6E5/9IU[saga]
2017/03/09(木) 01:19:25.11 ID:MdTGKv9W0
ミュトス「あの人の?」
稲城「ああ。…それで、今日はどういう用件?」
陽「今日ここに来たのはですね。次郎くんが、稲城さんに黒騎さんのことを聞いてみたいっていうからなんです」
5: ◆jZl6E5/9IU[saga]
2017/03/09(木) 01:34:52.89 ID:MdTGKv9W0
稲城「話は最後まで聞いてくれ。それで、あいつは君が羨ましいとも言っていた」
ミュトス「羨ましい?」
稲城「ああ。黒騎はね、高校に入るまで、数学は…いや、算数か。とにかく、引き算までしかできないような男だったんだ。当時は液状化のせいで教育の手が足りなくて、あいつは必死になって毎日を生きるだけだった」
6: ◆jZl6E5/9IU[saga]
2017/03/09(木) 01:37:02.92 ID:MdTGKv9W0
ミュトス「……もう十分だ。私は帰らせてもらうとするよ、陽くん、外で待ってるから。じゃ」ガタッ
陽「あ、次郎くん!」
ミュトス「……わざわざ話を聞かせてもらって、どうも」ガチャ
7: ◆jZl6E5/9IU[saga]
2017/03/09(木) 01:39:36.47 ID:MdTGKv9W0
ガチャ
8: ◆jZl6E5/9IU[saga]
2017/03/09(木) 01:43:57.05 ID:MdTGKv9W0
稲城「あとは…そうだな、それなりに資料を読んで知ってるよ。ポーランドの事故での一件も、黒騎のおかげで、立ち直ったということも」
エミリア「そんなことまで…」
稲城「世間話がてら、いろいろと話していたときにあいつが得意げに語ってくれたからね。私みたいに、誰かに変わるきっかけを持たせてやれた、って」
9: ◆jZl6E5/9IU[saga]
2017/03/09(木) 01:46:25.28 ID:MdTGKv9W0
看守「よう、稲城」ガチャ
10: ◆jZl6E5/9IU[saga]
2017/03/09(木) 01:49:16.87 ID:MdTGKv9W0
看守「おまけにこうして差し入れするやつもいるしな」テワタシ
稲城「これは…そうか、もうそんな日か」ウケトリ
看守「この『黒騎』ってやつ、毎月毎月こうやって本なんか贈ってくるけどさ、なんで会いに来ないんだ?」
11: ◆jZl6E5/9IU[saga]
2017/03/09(木) 01:51:18.34 ID:MdTGKv9W0
刑務所――外壁
12: ◆jZl6E5/9IU[saga]
2017/03/09(木) 01:53:12.85 ID:MdTGKv9W0
凛「ね、黒騎くんはどう思う? 稲城くんが、私と結婚しようとしてたこと」
黒騎「どうって…」
凛「打算だけだったと思う? それとも、少しは本気で好いてくれてたのかな?」
16Res/12.82 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。