過去ログ - アンリエッタ「サイト卿をしばらくお貸し下さいまし」ルイズ「はああああぁあ!?」
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21:名無しNIPPER[sage]
2017/03/13(月) 01:06:46.45 ID:pG2FZOCP0
カステルモール「お呼びですかな、陛下……こ、これは……なんとっ!」

息も絶え絶えなイザベラに連れられ、おっとり刀で駆けつけたカステルモールは、執務室の変わり果てた様を見て、慌てて気を引き締め直した。

これ以上ないほど狼狽した様子のイザベラに、ただならぬ予感は感じていたが……

しかし、まさか……これ程とは。

普段滅多なことでは感情を表に出さない女王が垣間見せた激情。
その凄まじさは、叩き上げの将兵として数多の戦場を駆け抜けたカステルモールをして、恐怖と命の危機を抱かせるに十分なものだった。

氷漬けの執務を呆然と眺める彼の視界に、絶対零度の冷気を漂わせ、こちらを見据える女王が入る……その刹那。

即座に膝を折り、臣下の礼を取る。

視線を合わせたら最後。
身体の芯まで凍りつき、1柱の氷像へと成り果てる自分の姿を幻視していた。
生存本能が歴戦の将たる彼を跪かせたのだ。

彼の隣ではイザベラも同様に深く深く頭を垂れ、真っ白な荒い吐息を吐き出しながら、絶対君主の沙汰を待っていた。

2人の忠臣を見下ろしながら、タバサ……いや、女王たるシャルロットは問う。

タバサ「カステルモール……あなたに任せていた空中艦隊の復旧状況を教えて」

混乱の極みの中、どうか陛下の機嫌をこれ以上損ねることがないように祈りつつ、元帥は艦隊の復旧状況をありのままに伝えた。


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