201:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 04:05:07.54 ID:ha7ZcpN9o
善子「……助かっ…た…?」
ゴーストタイプの怪腕、怖気の立つ悪寒から解放され、善子の視界が安堵にくらりと回る。
倒れた善子をルビィが抱きとめ、引きずって花丸の倒れている壁際へと避難する。
202:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 04:05:45.15 ID:ha7ZcpN9o
チゴラスの一撃は効果抜群!
穂乃果の手に加わった新戦力、幼き暴君チゴラスは自慢げ、ヨノワールをふらつかせたことに雄叫びをあげている。
ただ、進化前のチゴラスと進化済みのヨノワールの間では能力差が残っている。
まだ完全な打倒へは至っておらず、聖良は返しの“れいとうパンチ”で弱点を突いて仕留めるべきかを思案する。
203:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 04:06:35.58 ID:ha7ZcpN9o
ダイイチシティで洗頭を目の当たりにした一件をきっかけに、ルビィはトレーナーとしての道のりを少しずつ歩み始めている。
なんだか気恥ずかしくてまだ誰にも、姉にさえ教えていないのだが、実家のジムで少しずつ知識を蓄えていっているところなのだ。
実家のジムには新人トレーナー育成用のシミュレーターが設置してあり、属性相性やポケモンの種類、戦闘の流れなどをゲーム感覚で学ぶことができる。
つい先日、その全カリキュラムをクリアしたばかりのルビィは、ほんの小指の爪ほどの自信を付けていた。自分もちょっとは実戦をこなせるようになってるんじゃないかなぁ?と。
204:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 04:07:06.38 ID:ha7ZcpN9o
手応えを掴みつつ、穂乃果は満を持してエースのリザードを繰り出した。
ホールでの乱戦の中でレベルを少し上げていて、さらにさっき立ち寄った部屋で研究員たちの治療を受けて体力は万全!
やる気満々といった調子で尾の炎も燃えている!
対し、鹿角姉妹。
205:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 04:07:38.97 ID:ha7ZcpN9o
ルビィ「マニューラ!えっと、ええと…」
ルビィはシミュレーターで学んだ記憶を手繰る。
タイプはあく・こおり。
206:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 04:08:15.96 ID:ha7ZcpN9o
言葉通りに偽りなく、穂乃果はくるりと背を向け駆け出した。リザードも一緒に。
理亞「あ、あいつ、本当に逃げたの?」
207:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 04:08:43.12 ID:ha7ZcpN9o
背後、駆け出した鹿角姉妹を目に、穂乃果は狙い通りと一息。
逃げたことでルビィたちが狙われる可能性はもちろん思案していた。
ただ、諸々の状況を合わせて考えれば、鹿角姉妹にとっては穂乃果とルビィたちとの二択だ。
穂乃果は鹿角姉妹の…とりわけ姉の聖良の思考力を信じ、逃げの一手を打ったのだ。
あの姉なら考え違いをせずに追ってくるはずだと。
208:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 04:09:11.14 ID:ha7ZcpN9o
ルビィ「だけど、残りはリザードだけで…穂乃果さん、大丈夫かな…」
花丸「る、ルビィちゃん…」
ルビィ「あっ!マルちゃん!」
209:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 04:09:38.83 ID:ha7ZcpN9o
花丸「ルビィちゃん、穂乃果さんたちの戦いが気になってるんだよね」
ルビィ「それは…もちろん、うん」
花丸「あ、ええと、マルが言いたいのは普通の気になってるとは少し違って…
210:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 04:11:26.65 ID:ha7ZcpN9o
穂乃果「リザード、“えんまく”であの子たちの邪魔しちゃえ!思いっきりモクモクって!」
『ザルルッ!』
211:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 04:12:01.45 ID:ha7ZcpN9o
黒煙で追っ手の姿が見えにくいのは穂乃果たちにとっても同じ。
鹿角姉妹はそこを突くべく、マニューラを低い姿勢で突撃させている。
技は爪の鋭さを十全に活かせる“つじぎり”、その対象は穂乃果、狙うはアキレス腱!
978Res/1221.34 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。