395:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 06:23:11.91 ID:ha7ZcpN9o
…
ダイヤ「はぁっ、はぁっ…!」
396:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 06:23:46.43 ID:ha7ZcpN9o
募る焦燥、しかし深呼吸。
心配そうに振り向いたエンペルトににっこりと笑いかけ、少しでも頭を回せと肺いっぱいに酸素を取り込む。
ダイヤ(あのポケモン、使う技と威力から見るにおそらくはエスパータイプ。
397:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 06:24:15.56 ID:ha7ZcpN9o
ダイヤは手持ちの一匹、ほうせきポケモンのメレシーを腹部に抱えていた。
デオキシスが優先的に狙ってくるのが胴体であることを踏まえ、木陰で様子を伺いながら保険にとボールから出していたのだ。
硬質な体のメレシーはデオキシスが繰り出した腕を弾き、ダイヤのダメージを衝撃に突き飛ばされるだけに留めてみせた。
それでも負傷はますます重く、満身創痍に近い状態。
398:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 06:24:42.95 ID:ha7ZcpN9o
指示に応じ、鋼のペンギンは敵対者めがけてありったけの勢いで水圧を叩きつける!
ダイヤが見込んだ通り、デオキシスは防御が脆い。故に回避を試みるが、メレシーが浮かべた大量の浮遊岩がその挙動を阻んでいる。迫るハイドロポンプ!
だがデオキシスはさらなる力の解放を!
全身にサイコエネルギーを漲らせ、それを自らを中心に球形に放出したのだ!!
399:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 06:25:10.61 ID:ha7ZcpN9o
『ゴアアアアアッッッ!!!!』
『ルオォオオオォ!!!!』
400:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 06:25:36.10 ID:ha7ZcpN9o
…が、しかし。
ダイヤは面前の光景に、くらりと目眩に襲われる。
漏れるぼやきは果南の無茶に付き合わされた時のように、鞠莉のジョークに振り回された時のように。
401:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 06:26:25.50 ID:ha7ZcpN9o
ダイヤ「ぐ…う…ぁっ…」
骨が、筋が軋んでいる。
402:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 06:26:51.87 ID:ha7ZcpN9o
…
デオキシスシャドーの強さにはばらつきがある。
レベルにしておおよそ30〜60の範囲、強い個体ほど数が少ないようだ。
403:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 06:27:36.65 ID:ha7ZcpN9o
希は人差し指を立てて例を挙げる。
正式にトレーナーを目指しているわけではない凛は実力はあれど、トレーナー用の座学をこなしていない。
そのためピンとこない様子で、海未は希の言葉を継いで凛に説明を続ける。
404:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 06:28:02.82 ID:ha7ZcpN9o
その脇、凛のオンバーンが“ばくおんぱ”の威力に木々を薙ぎ倒し、隠れる木陰をなくしたデオキシスへと躍り掛かる影。
「にゃああああっ!!」と凛、掛け声は炎猫の咆哮とシンクロ。
どこか悪役レスラーを思わせる凶眼、凛のガオガエンがその全身に力を漲らせている。
978Res/1221.34 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。