44:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 02:42:54.64 ID:ha7ZcpN9o
放たれた波動はこれまでより一回り大きく、遥かに力強く!
迫る水弾をキリキザンは両腕で受け、それでもわずかに身が後退る。
弾ける水、夕暮れの空に虹が架かる。
その輝きを透かすように…
海未はボールを片手に肩を引き、全力の投擲姿勢を!
海未(統堂英玲奈、私は貴女の生き方を否定しません。何故なら…今から私も同じことをしますので!)
英玲奈「ほう…ボールで私を狙うか!」
海未「大方、穂乃果とことりも狙われているのでしょう?助けに行かなくてはならないのです!邪魔はさせませんっ!!」
鉄面皮の英玲奈、その口元が初めて小さく弛む。
ニヤリと、それは好機を見出した笑みでもなければ侮りの笑みでもなく、きっと園田海未を敵として認めた小さな歓喜。
硬質なモンスターボールは人に当たれば案外痛い。
海未は生まれながらに地肩が強い。それを園田流モンスターボール投擲術でさらに強めていて、こんな高所で頭へとボールの直撃を受ければふらつき、転落死は免れない!
しかし英玲奈は死線を抜けてきたプロ。臨死の際にもまるで慌てず、首を傾けるだけでその一投を避けてみせた。
英玲奈「キリキザン、本気でやっていいぞ。もう一度、“つじぎり”」
『キ、キキキキキ…!斬ッッ!!!』
『ゲッロォ!!??』
海未「っ!!ただの一斬で、建物の骨組みを支える支柱四本が、全て斬られて…!?」
英玲奈「派手にいこう」
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