615:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 09:02:03.33 ID:ha7ZcpN9o
にこ、絵里、希。実力者の三人も、今は迂闊に仕掛けられない。
ツバサの傍らのミュウツークローンは明らかに異常なスペックを誇っている。
オハラコーポレーションからの情報ではあくまでクローン体、本物に比べれば若干能力が劣るとの話だったが、それが疑わしいほどに戦慄のオーラを放っている。
それはきっと、トレーナーのツバサと深いレベルでのシンクロを果たしているからなのだろう。
616:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 09:02:31.92 ID:ha7ZcpN9o
ツバサがジバコイルへと読み込ませたカートリッジ、それはあんじゅが回収したもう一つのピース。
ジョウト地方、かつてロケット団が怒りの湖で発生させた、ポケモンを狂わせる怪電波のデータを入手し、再現した同質の波長。
さらにツバサはそこにミュウツーを介し、ウツロイドが発生させる精神干渉波を介入させる。
ウツロイドは人の凶暴性を高める。
617:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 09:02:58.22 ID:ha7ZcpN9o
慄然としつつ、にこは思考を止めずに回す。
次に考えたのは“何故自分は無事なのか”。ツバサはその思考順を理解していて、問うまでもなく答えを返す。
ツバサ「ウツロイドの直接寄生のように誰でも洗脳、とはいかない。アナタみたいな正義屋さんは揺らがなくて、あくまで悪党たちのトリガー」
618:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 09:03:26.17 ID:ha7ZcpN9o
思い返す、いつだ、いつ仕込まれた?
接触のタイミングは一度だけ。思い至るまではすぐだ。
にこ「絵里を刺したナイフ!」
619:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 09:03:53.83 ID:ha7ZcpN9o
にこ「う、おおおっ!!フライゴン!!」
『フラァッ!』
にこ「全ッッ速!!全速よ!!!何も考えずにとにかくスピード!方向は指示するから!」
620:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 09:04:20.40 ID:ha7ZcpN9o
絵里「フリーザー、追いましょう」
『フィイッ…!』
621:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 09:05:02.16 ID:ha7ZcpN9o
ツバサ「ふう、やっぱり真っ向から戦っていい相手じゃないわね。アレは」
飛んだその背を見つめ、ツバサはやれやれと肩を竦める。
ミュウツーを連れていてなお恐るべきは絢瀬絵里。勝てるとしても激闘は必至で、タイムスケジュールを狂わされれば計画に支障が出る。
622:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 09:05:34.69 ID:ha7ZcpN9o
ツバサ「聖良」
聖良「はい」
ツバサ「これ、渡しとく」
623:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 09:06:00.61 ID:ha7ZcpN9o
ツバサ「まだ若いけど、私たち三幹部を除けば一番のエースはあなただと思ってる」
聖良「……はい」
624:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 09:06:27.47 ID:ha7ZcpN9o
ツバサ「やるべきことはわかる?」
聖良は理知的な瞳に理解の色を。これをもう一度使うとすれば、あの場所しかないだろう。
“その方角”へと目を向け、ツバサへと頷いてみせる。
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