955:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 21:33:15.57 ID:ha7ZcpN9o
普段なら、劣勢にも冷静でいられたはずだ。
ツバサたちは合理主義者。部下という貴重な人材を切り捨てたことは一度もない。
向いていない人間を配置換えすることはあるが、損失になる無駄な粛清は決して行わない。
そんな恐怖政治を敷かずとも、統率できるだけのカリスマがツバサにはあるからだ。
だが今の聖良は悪い方へ、悪い方へと考えてしまう。
牢獄の地獄は、やはり聖良の心を削っていたのかもしれない。
主力の大半を一人で背負えるほどにはメンタルが強くなかったのかもしれない。
それでも、まだ表層は保っている。
ヒードランとウツロイドを巧みに操り、メガガルーラとギャラドスからの猛攻を凌ぎながら思考している。
だが、恐怖に胃が震えるような感覚に苛まれ続けていて…足に何か、硬いものが当たっている。
それは銃。理亞が奪われ、ルビィが投げ捨てた中国製トカレフの黒星。
迷わず拾い上げ…トリガーを引く。
ルビィ「千歌ちゃんっ!!」
千歌「……っ、ぐ…!あっ…!?」
聖良「私は、私は…!」
一発の銃弾が、千歌の太ももを貫いている。
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