968:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 21:43:26.45 ID:ha7ZcpN9o
ウツロイドと聖良の一体化は既にほぼ完了している。
そんなところへの千歌の突入。腹の中へと異物が飛び込んできたような膨張感、未知の息苦しさを覚えている。
深層へと取り込まれていた意識が、強制的に表へと引き出され…
視界が自分のものへと戻って、目の前に揺れる、みかん色の短い前髪。
969:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 21:44:18.43 ID:ha7ZcpN9o
聖良(ウツロイドは寄生した宿主を易々とは逃がしません。二人で抜けようとすれば全力でそれを押し留めるでしょう。ですが、あなた一人ならまだ逃げられる)
千歌(ダメだよ!それじゃ意味ない!)
聖良(……いいんです。もがき永らえてきた、その命運が尽きたんです)
970:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 21:44:46.76 ID:ha7ZcpN9o
ルビィ「千歌ちゃん!」
千歌「だ、大丈夫…っ!」
聖良『さ、あ…逃げて!!』
971:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 21:45:21.02 ID:ha7ZcpN9o
ルビィ「理亞ちゃん…」
理亞「……ありがとう、でももう。行こう」
千歌「ううん、行かないよ。まだ諦めない。出られないなら…外側をひっぺがす!」
972:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 21:46:30.21 ID:ha7ZcpN9o
四天王の桜内梨子はもちろん、渡辺曜も同様に。
鞠莉はオハラフォースへ、二人の姿を見かけたら全力でサポートするようにと言い含めてあった。
使える戦力、勝利の可能性はフル活用。鞠莉が期した万全は二人をヘリの機上へと拾い上げた。
そして曜の指示にヘリを飛ばし、間一髪…千歌の危機へと間に合わせている!
973:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 21:46:57.87 ID:ha7ZcpN9o
メガガルーラは休息に一歩引き、曜と梨子の二体が聖良の猛攻を凌いでいる。
…と、そんな状況だがどうしても気になることが一つ。千歌は尋ねずにはいられない。
千歌「ううん…不思議だなぁ。オハラタワーの時も今も、どうして私の場所がわかったの?」
974:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 21:47:24.88 ID:ha7ZcpN9o
梨子と曜は、満身創痍の千歌を見る。
打撲に擦過傷、重心の掛け方からは骨折も感じ取れる。足には穿たれた銃創まで…
曜「その怪我…全部、この人が?」
975:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 21:48:34.80 ID:ha7ZcpN9o
千歌「曜ちゃん!梨子ちゃん!力を貸して!そこからひっぱり出すっ!!」
梨子「あなたは…傷付けちゃいけないものを傷付けたわ」
曜「叩き潰したい…けど!千歌ちゃんの優しさに感謝して、歯を食い縛れっ!!!」
976:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 21:49:03.04 ID:ha7ZcpN9o
『じぇるるっ…ぷ…』
潤いのある奇妙な鳴き声、それはウツロイドの限界の声。
結局のところ、UBに悪意があるのかはわからない。
977:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 21:49:29.63 ID:ha7ZcpN9o
曜と梨子はポケモンをボールへと収め、ルビィと理亞が駆け寄ってくる。
人目も憚らずに泣きわめく理亞。聖良はその華奢な体を両腕で抱きとめる。
視線が定まらない。自我が虚ろに揺らいでいる。後遺症は残るだろうか…?
978:名無しNIPPER[sage]
2017/03/25(土) 22:25:38.57 ID:h9/3mrspo
ここなら荒れない😂
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