過去ログ - 【モバマスSS】あやかし事務所のアイドルさん 前日譚〜肇編〜
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名無しNIPPER
[sage saga]
2017/04/05(水) 19:44:26.63 ID:JWTDXWKg0
※注意事項※
このSSはアイドルマスターシンデレラガールズの二次創作です。
続き物ですので、過去作(下記)を先に読んでいただければ幸いです。
登場するアイドルの多くが妖怪という設定になっております。
それでも構わない、人外アイドルばっちこい!という方のみご覧下さい。
プロローグ(
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続(
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続々(
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続続々(
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番外編@(
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番外編A(
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SSWiki :
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名無しNIPPER
[sage saga]
2017/04/05(水) 19:45:19.57 ID:JWTDXWKg0
文香が晴れてアイドルデビューを果たしてからいくつかの季節が過ぎました。
最近ではユニット活動も増えてきて、今日は肇とのユニット【月下氷姫】として地方ライブに臨んでいます。
ライブホールは満席御礼で、沢山のファンの歓声が二人に力を与えてくれるようでした。
以下略
3
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2017/04/05(水) 19:45:54.71 ID:JWTDXWKg0
「さて、文香さんのおかげで会場の熱気が凄いことになっていますが、倒れてしまう方が出る前に一度クールダウンしましょう。今のうちに汗を拭いたり水分補給したりしてくださいね」
「私も少し喉を潤させていただきます」
「では私も…あ、BGMありがとうございます、スタッフさん」
以下略
4
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2017/04/05(水) 19:46:37.31 ID:JWTDXWKg0
大盛況のライブを終えた肇と文香はプロデューサーに連れられて小さな旅館を訪れました。
「わぁ、とても雰囲気の良いところですね」
「本当に。物語に出てきそうな趣深さがあります」
以下略
5
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2017/04/05(水) 19:48:03.10 ID:JWTDXWKg0
「夕食は一緒にこちらで食べるから、また後でな」
自分の部屋に戻るプロデューサーを見送った二人は温泉で軽く汗を流すことにしました。
「ふぅ、温泉はいいですね…疲れが溶けだしていくようです」
以下略
6
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2017/04/05(水) 19:49:10.58 ID:JWTDXWKg0
すぐに夕食の時間となり、料理を楽しみながら今日のライブの感想などを話していた三人でしたが、ふとした拍子に話は思わぬ方向へ転がり出しました。
「あ、プロデューサーさんまた里芋をよけて…好き嫌いはいけませんよ?」
「く、相変わらず目ざとい…他に好き嫌いは無いんだから見逃してくれないか」
以下略
7
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2017/04/05(水) 19:49:39.51 ID:JWTDXWKg0
あやかし事務所のアイドルさん 前日譚・肇:BOY MEETS CANIS GIRL
8
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名無しNIPPER
[sage saga]
2017/04/05(水) 19:50:53.60 ID:JWTDXWKg0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
むかしむかし、とある山奥に妖怪たちが人目を忍んで暮らす小さな村がありました。
そこに住む少女は近くの川で釣りをするのが日課でした。
以下略
9
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2017/04/05(水) 19:51:42.71 ID:JWTDXWKg0
「………」
「………」
川のせせらぎが響くどこか気まずい沈黙の中、ようやく落ち着いてきた少女が声を掛けようとすると、それに先んじて少年がひょいと少女の方を向きました。
以下略
10
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2017/04/05(水) 19:52:53.79 ID:JWTDXWKg0
幸い髪飾りと思われていたので、少女はその勘違いを訂正せずに押し通すことにしました。
妖術はあまり得意ではありませんが、忘却の術は習ってあるので去り際にそれを使っておけば問題ないでしょう。
一匹の魚を釣り上げたところで、少女は少年に声を掛けました。
以下略
11
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2017/04/05(水) 19:53:47.66 ID:JWTDXWKg0
翌日、少女がいつものように釣りに出かけると、川辺には昨日の少年がいました。
昨日のことは忘れてしまっているはずですが、そんなに釣りが好きなのでしょうか。
このまま帰ろうかとも思いましたが、それはなんだか負けた気がします。
以下略
12
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2017/04/05(水) 19:54:56.43 ID:JWTDXWKg0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「あの時そんなことをされていたのか…いたいけな少年になんてことを」
「す、すみません、あの頃の私は人間不信を拗らせていましたから…」
以下略
13
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2017/04/05(水) 19:55:30.79 ID:JWTDXWKg0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
少年に妖術が効かないことが分かってから一週間が経ちました。
人間ギライの少女でしたが、子犬のように無邪気に懐いてくる少年を無下にも出来ず、相手をしているうちに色々な話が聞けました。
以下略
14
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2017/04/05(水) 19:56:21.30 ID:JWTDXWKg0
「そういえば肇お姉ちゃんはどこに住んでるの?僕の住んでる村じゃないよね?」
「君の村とは川を挟んで反対側にある村だよ」
「そっちの方にも村ってあったんだ。行ってみたいな!」
以下略
15
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2017/04/05(水) 19:57:20.58 ID:JWTDXWKg0
「ほら、もうちょっとだよ。頑張れ頑張れー」
「はぁ、はぁ…うぅー、こんなに登るなんて…」
道半ばで少女に追い越されてしまった少年は息も絶え絶えです。
以下略
16
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2017/04/05(水) 19:57:51.53 ID:JWTDXWKg0
春には一緒に山桜を眺めて。
夏には一緒に水遊びをして。
秋には一緒にどんぐりを拾って。
以下略
17
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2017/04/05(水) 19:58:44.66 ID:JWTDXWKg0
まだ寒さの残る三月のある日、少女が川辺に行くと先に来ていた少年は体育座りで俯いていました。
「こんにちは。ごめんね、待たせちゃったかな」
「あ、肇お姉ちゃん!」
以下略
18
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2017/04/05(水) 19:59:32.18 ID:JWTDXWKg0
「僕ね、もうすぐ引っ越すことになったんだ」
「………そう、なんだ」
「それでね、お父さんに近くの村に友達がいるから引っ越したくないって言ったらね、この辺りに僕たちが住んでいる所以外の村なんて無いよって言われたの」
以下略
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名無しNIPPER
[sage saga]
2017/04/05(水) 20:00:22.57 ID:JWTDXWKg0
「…うん、私は嘘をついてないよ。でもね、君のお父さんが言ったことも本当なんだ」
「え?」
「私がここから少し離れた村に住んでいるのは本当。でもこの辺りに君が住んでいる村以外に人が住んでいる村が無いのも本当」
以下略
20
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2017/04/05(水) 20:01:44.86 ID:JWTDXWKg0
泣かれたり逃げられたりするかも、と身構えていた少女でしたが、それは杞憂でした。
しばらくぽかんとしていた少年は気を取り直したのか、とことこと少女の傍に近づいてきました。
「ねえ、尻尾に触っていい?」
以下略
21
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2017/04/05(水) 20:02:49.17 ID:JWTDXWKg0
それから少年が引っ越すまでの間は今まで以上にいろんな話をしました。
少女が住んでいる隠れ里には他にどんな妖怪がいるのか、妖術でどんなことが出来るのか、ここ以外にも妖怪が住んでいる所はあるのか。
少年の好奇心は尽きることがありませんでした。
以下略
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