過去ログ - ウルトラマンオーブ −Episode EX−
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名無しNIPPER
[sage saga]
2017/04/07(金) 19:04:12.93 ID:Rq6PUXgG0
ブレーメ「ふふ。ミラールは綺麗になっただろう」
ガイ「え? あぁ……そうですね」
ブレーメ「どうだいガイくん、あいつを貰う気はないかい」
ガイ「!? ――ごほっ、えほっ!」
ブレーメ「そんなに驚かなくてもいいだろう。あいつは君によく懐いているし」
ガイ「い、いやいや。話が飛躍しすぎでしょう」
ブレーメ「そうかな? 君がいなくなってからというものあいつはずっと寂しそうだったよ」
ガイ「そ……そうですか」
ブレーメ「私の跡を継ぎたいって言い出したのも……いや、その話は本人から聞いた方がいいか」
にやりと笑いながらブレーメは煙草に火をつけた。ガイは冷や汗をかきながら、とりあえず目の前の食事に集中することにした。
★
ミラール「こうして二人で歩くのも久しぶりだねっ」
ガイ「そうだな」
三時間ほど経ってミラールの仕事が終わり、二人は石畳の街路を歩いていた。
見慣れない男と一緒にいるからか視線が集まる。しかしミラールはどこ吹く風、楽しそうに話しかける。
ミラール「また昔みたいに遊ぼうね。森にピクニックに出掛けて、湖で泳いで。
昆虫採集もやったよね。ガイは珍しい蝶を捕まえるのが得意だった。すぐ逃がしちゃったけど」
ガイ「ああ。でも、爺さんの下で修行してるんだろ? 時間はとれるのか?」
ミラール「大丈夫大丈夫。私ってこう見えてもけっこう将来有望なんだよ。パッパッと済ませちゃうから」
ガイ「そうか」
ミラール「……ね、ガイ。いつまでこの街にいるの?」
隣を見たが、背後から夕日が影を投げかけていてミラールの表情はよくわからなかった。
ガイ「そう長くはいられない。またどこかへ行くことになる」
ミラール「…………」
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