過去ログ - これから日記を書く 七冊目
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109: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2017/05/06(土) 04:25:12.65 ID:Yr+ysJky0
一ノ瀬と林道は苦戦していた。コンビネーションやコンディションについては、まだ2人は何ら問題ない。しかし、亜種と操っている変異体のコンビネーションもまた、かなり高度なものだった。互いに決定打に至らないのは、一ノ瀬達が感染の恐れからくる、負傷覚悟の一撃を加えられないのと、亜種側は数が少ないということにあった。

そう、まだ2人はゾンビの攻撃は受けていない。あえて言うなら変異体のみと戦っている状況だ。マッスルゾンビを倒した後に、ジャンピングゾンビ2体が追加された。普段なら、他の変異体以上に動物的な反応を見せるジャンピングゾンビが、亜種の周囲を取り巻くようにして側におり、すぐに襲ってこない。それこそ、その亜種を守るかのように。

数が少ないなら、あえてこのまま井門のところへ向かう。そういうことも考えたが、コマンダーゾンビは思考を読む相手、それをかき消して一ノ瀬は戦いに集中していた。林道はどこか考え事をしているようで、動きが普段より精彩を欠くようなところがある。
以下略



110: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2017/05/06(土) 04:59:09.67 ID:Yr+ysJky0
ジャンピングゾンビの右あばら部分に、鋭い金属の足が突き刺さり、それこそ鈍い音というべきものが聞こえた気がした。

「ご無事でしたか」

山中がそういって二人の前に降り立った。ペガサスの鉄製の足による蹴りは、一ノ瀬を襲おうとしたジャンイングゾンビに深いダメージ与えた。痛覚があるのかはわからないが、悶えているように動く。慈悲を含め、展開したペガサスの足で頭部を貫いた。
以下略



111: ◆e6bTV9S.2E[saga sage]
2017/05/06(土) 05:02:41.16 ID:Yr+ysJky0
>>106-107
はてさて、どうなるでしょうのう。


112:名無しNIPPER[sage saga]
2017/05/06(土) 23:51:37.07 ID:P90o46ss0
佐原!いつの間にアメリカンヒーロー着地を習得したんだ!?(まぁ跳ねるのは狼男の移動の基本だから、序盤で塀跳び越えて放浪者に紛らわしいと言われてた頃から兆候はあったんだけどねw)


113: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2017/05/08(月) 02:45:26.13 ID:QXj49+xe0
「これで一通り片付いたぞ」

変形させた両腕を戻し、藍、そして佐原が井門がいる場所へ戻ってきた。ある意味では自主的に追い詰められる形になった井門の援護は、佐原とその背中に乗った藍の2人。複数になったことで連携が取れるようになった3人に、ゾンビだけの集団はそこまでの時間を置かず壊滅した。

しかし、井門に直接攻撃を仕掛けた亜種の姿は、すでにない。
以下略



114: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2017/05/08(月) 04:10:36.00 ID:QXj49+xe0
「皆さん、無事集合できましたね」

山中の点呼で、放浪者を除くメンバー全員の生存を確認する。コマンダーゾンビの新たな亜種の襲撃を受け、切り抜けることができた。件の亜種を処理できなかったことが悔やまれるものの、誰か欠けることがないのが、常に最高の結果なのだ。

亜種に遭遇した3人の話を統合すると、それぞれに違う亜種と戦ったことになる。盾と剣を持つ1体、斧を持つ1体。パラノイアほどの脅威は持たないとはいえ、そもそもが厄介なコマンダーゾンビ。全員がその事実に更なる緊張を抱いた。1人を除いて。
以下略



115: ◆e6bTV9S.2E[saga sage]
2017/05/08(月) 04:14:38.61 ID:QXj49+xe0
>>112
>>1的には、佐原の登場シーンはバイオのハンターが飛び出してくるのをイメージしてます。


116:名無しNIPPER[sage]
2017/05/08(月) 08:48:29.68 ID:u4B7qcg/0
乙。 


117:名無しNIPPER[sage]
2017/05/09(火) 10:24:24.66 ID:+MiwK5Rso
追い付いたと思ったら結構危ないところだった、乙


118: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2017/05/10(水) 03:41:51.81 ID:c3B1dKaG0
DJフレンドの隠れアジト内は、説明しがたい空気が流れている。WWPの多数の部隊がこの地域で活動していることでの、刺激を帯びた圧迫ような感覚。他勢力の人間が、同じ密室めいた環境に固まる息苦しさ。そして、圧倒的な力を持つ人間がいることの安心感。それらが混ざりあい、神経だけが摩耗していくようにフレンドは思えた。

「…状況はどうだ?」

この中で、その最も力を持つ放浪者が共同スペースにやってきた。来た時と様子は変わりはない。それでも、ゆっくり休めたことでこれからの活動は楽になったはず。
以下略



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