271: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2017/07/02(日) 23:52:54.14 ID:9yGylCfB0
誰が見ても窮地であるのは間違いない。その上で、放浪者は気落ちも恐れも感じさせない。むしろ、ソードマンの意志に共鳴し、彼もまた強い意志を瞳に宿している。
ソードマンをこの場において処理するという意志を。
昨日の工作班へ対しての攻撃、以前の一ノ瀬と林道へ対しての攻撃、そして今回の襲撃。それらを統合して放浪者は1つ用意しておいた仮説を、確信として理解した。ソードマンはやはり特殊な亜種であり、ゾンビではなく変異体を操るコマンダーゾンビなのだということを。
272: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2017/07/03(月) 00:14:24.23 ID:A8FG0tc60
音もなかった。それは藍達を含めて誰も認識できないまま、放浪者はすでにソードマンの目の前に存在していた。ソードマンすら、そこまでの接近を許してなお、彼が攻撃の姿勢になってからやっと反射したように後方へと体を動かし――、盾を持つ左腕は斬り飛ばされた。
『―――――――――!』
声はない、苦痛もない。浮かんだ表情は明らかな困惑。
273: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2017/07/03(月) 00:23:23.46 ID:A8FG0tc60
輝くクリスタルの前に、エクスは立っていた。VR特有の、現実味を帯びた非現実の美しさがそこにある。これが、話にあった目的の物なのは間違いなさそうだった。
彼は、体力の消耗を感じていた。特にこの場所に来て、クリスタルへ向かう一段一段が、一瞬とは思えないほど長く感じられることもあった。本音を言えば、いったんこのまま倒れて眠りにつきたいと思っている。
「ふむ。予定通りに到着したか」
274: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2017/07/03(月) 00:32:36.86 ID:A8FG0tc60
だからこそ。
「君のように、プログラムを熟知する人間を、VR空間に招く必要があった」
言葉は出せず、エクスは息をのんだ。AI解析としてハッキングをしていたはずだが、その実ここに招き寄せられたという事なのだから。
275: ◆e6bTV9S.2E[saga sage]
2017/07/03(月) 00:35:24.50 ID:A8FG0tc60
>>270
まぁ、実際ゾンビが意思持って襲ってこられたらこっち何もできんよね。
276:名無しNIPPER[sage]
2017/07/03(月) 07:05:02.85 ID:8MNR7xMjO
日記ハザードだと思ってたら日記無双になってた
な、なにをいっ(ry
277:名無しNIPPER[sage saga]
2017/07/03(月) 17:57:10.05 ID:L6/UnTI50
乙
やっぱ、やまだのじゅつは強力だなー
まぁそれ以上に放浪者の戦闘力が飛び抜けまくってるんだよなぁ
そしてそれゆえに、いまだ放浪者の一本柱で成り立ってる組織という枠を越えられていないのが、今後どう響くか……
278:名無しNIPPER[sage]
2017/07/03(月) 21:50:14.65 ID:gOxNiVMU0
エクス は クリスタル に ふれた!
クリスタル が エクス の なかに はいりこむ!
...さんかい は くだけちった!
279: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2017/07/04(火) 02:28:08.84 ID:m/mN9Awu0
五百九十四日目
高速道路の侵入路確保は進んでいる。今日の大きな成果は、ソードマンの処理に成功したことだ。変異体のみの攻撃を受けるという、今までにない経験だったが、幸い想定より早くソードマンを処理出来たことでメンバーへの被害はない。
これでパラノイアの配下と思われる亜種は処理出来た訳だが、同時に俺達への憎しみは高まったことになる。俺達を向かい受けるつもりだったのが、打って出てくる可能性も高まってきたな。
280:名無しNIPPER[sage]
2017/07/04(火) 06:55:36.42 ID:5xJFA4kU0
それは 紛れもなく やっかいさ〜
1002Res/657.95 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。