282: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2017/07/04(火) 17:15:41.57 ID:m/mN9Awu0
「お目覚めになられましたか?」
それは流暢で、それでいて聞き覚えのない口調だった。全身に鉛でも注ぎ込まれたように重く、エクスは身じろぎもできないまま、瞼をゆっくりと開ける。
薄暗い室内、そこにいたのはEVEだった。
283: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2017/07/04(火) 17:38:41.55 ID:m/mN9Awu0
大広間。その壇上にある机には深々と斧と剣が突き刺さっていた。そして、その机の前に何者かが立っている。それはゆっくりとした動作で、机の中央へ手を持っていき、中央にあった蝋燭に火をつけた。
『将軍(ジェネラル)が死に、今度は公爵(デューク)が殺された。奴等は我々からいくらの血を奪えば気が済むのだ?』
怒りを湛えて、強く握る右手が震える。作戦に失敗がしたことに、怒りなどない。公爵は勇敢に戦いを挑み、そして敗れた。その結果自体に、何も疑いはない。
284:ブレイクタイム ◆e6bTV9S.2E[saga]
2017/07/04(火) 17:50:36.79 ID:m/mN9Awu0
【それぞれの意義2】
「…………」
「あ、放浪者さん。ここだったんですねー」
285: ◆e6bTV9S.2E[saga sage]
2017/07/04(火) 17:52:48.70 ID:m/mN9Awu0
>>276
うん、いろいろ変わりすぎたよ
>>277
シンプルゆえの脅威。
286:名無しNIPPER[sage]
2017/07/04(火) 23:07:58.08 ID:ok6V4rHN0
ロウソクを消すとハートが出ます。
287: ◆e6bTV9S.2E[saga sage]
2017/07/05(水) 03:35:36.71 ID:cVcds03v0
もうダイス様が何求めてるのかわからんよ
288:名無しNIPPER[sage]
2017/07/05(水) 04:07:28.39 ID:7nIvsljAO
一体これ以上何が起きたってんだ…
289:名無しNIPPER[sage]
2017/07/05(水) 07:27:24.20 ID:3g1+g70x0
乙!
ここで起きる意外な事?なんだろう
こんなとこに居るとは思えない生存者?
ゾンビ側から寝返り?
唐突な大災害?
290: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2017/07/06(木) 00:54:41.68 ID:RAZ3e9n+0
「じゃあフレンドさん、お世話んなりました!」
新井達3名は、身支度を整えて隠れアジトの外にいた。DJフレンドのメンバーも、警備としてミーナを残して全員で見送りをしているところだ。
WWPは姿を見せなくなったとはいえ、それはまだ数日。危険性を話して、まだ留まった方がいいのではとフレンドも提案したが、新井は香坂の両親の件があるからと断った。
291: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2017/07/06(木) 01:11:57.26 ID:RAZ3e9n+0
こちらの存在には気づいているようで、その生存者は軽く手を振っている。この時代において、無用心なことだが敵意はない様子ではあった。警戒は怠らず、フレンドはそっと拳銃に手を当てながら近づいてくるのを待つ。
近づいてきて見えたのは、いろいろと奇妙な格好をした男の生存者だ。頭には消防士がかぶるヘルメットと、衣服には加工した金属の鉄板――恐らくはガードレールを加工したもの――が縫いこまれている。鉄板は両手の前腕部分、脛と太ももにある。スポーツ用品と思われる肘当て、膝当ても身に着けて、登山用と思われる大型のバックと、主装備らしい消化斧も持っていた。
「おたくらも、DJフレンドの話にあった例の光の正体を見に来たクチ?」
292: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2017/07/06(木) 03:56:13.54 ID:RAZ3e9n+0
「ここがその場所ですね」
以前、佐原と藍が見つけた、大型駅エリアの中心に繋がる地下道、そこにアクセスできるルートの1つを、工作班は確認していた。
地下道はバリケードを通り抜けて唯一侵入できる場所だ。しかし、すでに佐原がその場所には大量のゾンビが埋め尽くされているということから、パラノイアもその場所の危険性は把握していると判断できる。しかし、それは考え方を変えると、非常に厄介な場所であるということだった。
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