72: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2017/04/27(木) 02:44:54.20 ID:DSCeJHgm0
しばらくの間、3人の息遣いだけが響いた。香坂が話したことだけなら、注意すれば済むだけのはず、こうやって身を隠すよう指示した以上、何かが起きた。そう彼は判断したということだ。しかし、疑念が残っていない訳ではない。もし仮に、放浪者がDJフレンドとの関係者ではなく、WWPに組する者だとしたらこれ自体が罠ではないのかと。
恐怖感から育まれたその疑念を持って、香坂は先輩と呼ぶ少年。新井へ視線で訴える。しかし、そうされても彼は答えようがない。この状況下で3人だけで行動して、果たして無事に隠れ場所へ戻れるかと言えば、ほとんどあり得ない。彼等が潜んでいた建物はかなり離れてしまっている。
静かなやり取りは、緊迫による時間経過の遅さを助長させる。もう一人の少女、大倉もその緊張感に耐えられない様子で震えている。
73: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2017/04/27(木) 03:20:12.78 ID:DSCeJHgm0
「…香坂、だったな。なぜ喋った?」
それは質問だった。そして、それは明確に微弱な怒りを含んでいる。そのことを感じた香坂は、言葉に詰まる。
「放浪者さん、わざとやったわけじゃー…」
74: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2017/04/27(木) 03:51:56.90 ID:DSCeJHgm0
しばらく地下道を歩く。何のための通路か、放浪者含めわからない。しかし、それでもWWPがここを見つけていない為か、足音と、それとどういう訳かが生きている電気が通電する音だけがする。
先ほどの放浪者の発言もあってか、3人は一言も発していない。放浪者もそのことを気にする様子もない。ただ淡々と目的地に歩いていくだけだ。その状態で、しばらくすると彼はとある扉の前で立ち止まり、1度だけ軽いノックをする。しばらくしてから、そこから誰かが飛び出してきた。
「遅いよー、おにーちゃ…ひゃ!」
75: ◆e6bTV9S.2E[saga sage]
2017/04/27(木) 03:55:33.84 ID:DSCeJHgm0
>>68-69
はてさて、どうなることやら。
>>70
うんまぁ、多分。
76:名無しNIPPER[sage]
2017/04/27(木) 06:13:05.57 ID:Z690EMc20
乙!
香坂さんって人はちょっと危うげね
それにしても放浪者はいつ見ても半端ないな
77:名無しNIPPER[sage]
2017/04/27(木) 06:55:16.06 ID:0UK1NnQe0
香坂さんは普通の反応なんだよなぁ
見知らぬ変な機械つけた奴が現れてDJフレンドの者だって言われてもねぇ?
よく考えたらWWPのエージェントって言われても違和感ねぇし
それつけても放浪者は放浪者だなって(処理された兵士を見ながら)
78:名無しNIPPER[sage]
2017/04/27(木) 18:14:42.00 ID:3MtPxAjJ0
会合の結果はもうダイス様ってるの?それとも今日?
79:名無しNIPPER[sage]
2017/04/27(木) 20:39:16.01 ID:0UK1NnQe0
一日の結果分かってなきゃ物語書けないし振ってるやろ
っというかまだ1日の夜が明け始めただけっていう
もしかして過去最長の1日?
80: ◆e6bTV9S.2E[saga sage]
2017/04/28(金) 05:00:33.91 ID:EqPZOuhP0
>>76-77
香坂の反応はまともな反応だね。他の2人も話をうのみにしてる訳ではないけれど。
まぁ、放浪者はいつも通りです。いつでも。
81: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2017/04/28(金) 16:48:22.50 ID:EqPZOuhP0
『でモ、会合に出なくてよかったノ?』
1人になった放浪者に、アリスは当然の疑問を投げかけた。勘違いがほぼ濃厚で、人間として悪い連中ではないであろう3人組だったが、何が起こるかがわからない。それが世の常だ。それが惨劇後であれば尚のことで、更にエコーやフェアリーの存在が、更にカオス化させる可能性もある。
「…問題なのは、他勢力に気付いているWWPの動向だ」
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