50: ◆n0ZM40SC3M[sage saga]
2017/04/10(月) 16:25:13.40 ID:LzjXz4kL0
それからは、ラフィの昔語りに相槌を打ちながら、さっぱりとした上品な甘さの紅茶をすすった。
51: ◆n0ZM40SC3M[sage saga]
2017/04/10(月) 16:25:43.63 ID:LzjXz4kL0
「私は驚いてしまって急に涙は出てこなかったんですけど、
ガヴちゃんが泣きだしてしまいまして、つられて私もちょっと泣きました。
52: ◆n0ZM40SC3M[sage saga]
2017/04/10(月) 16:27:53.93 ID:LzjXz4kL0
今から百年ほど前に下界の画家が、パイプたばこの絵を描いた。
その絵が衝撃的だったのは、そのリアルさでも、あるいは色使いでもない。
53: ◆n0ZM40SC3M[sage saga]
2017/04/10(月) 16:28:21.51 ID:LzjXz4kL0
「ガヴちゃんの家のそばには、きれいな湖があるんですよ。魚釣りをしたこともありまして……」
54: ◆n0ZM40SC3M[sage saga]
2017/04/10(月) 16:28:51.19 ID:LzjXz4kL0
ラフィはアルバムを次のページへとめくる。
レースの施されたノースリーブのワンピースを着ているところを見ると、季節は夏らしい。
55: ◆n0ZM40SC3M[sage saga]
2017/04/10(月) 16:30:28.12 ID:LzjXz4kL0
「なんだか一方的ね」
56: ◆n0ZM40SC3M[sage saga]
2017/04/10(月) 16:30:57.56 ID:LzjXz4kL0
「言葉遣いは勇ましくても、根っこは優しい子なんだなっていうのが最近よくわかって、もっと深く知りたいと思っています。
本当に、不思議な方……」
57: ◆n0ZM40SC3M[sage saga]
2017/04/10(月) 16:31:41.51 ID:LzjXz4kL0
「もちろん、他にも好きな人はいますよ。例えば、献身的で、まるで天使のような方がいるんですよ」
58: ◆n0ZM40SC3M[sage saga]
2017/04/10(月) 16:32:10.52 ID:LzjXz4kL0
「ヴィーネさんも、恋愛という意味でないなら、好きな人はたくさんいるんじゃないですか?」
59: ◆n0ZM40SC3M[sage saga]
2017/04/10(月) 16:32:38.78 ID:LzjXz4kL0
60: ◆n0ZM40SC3M[sage saga]
2017/04/10(月) 16:33:07.58 ID:LzjXz4kL0
「なんで生き物は、感情みたいな複雑なことを考えちゃうのかしらね。もっとシンプルでいいのに」
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