過去ログ - 魔術士オーフェン無謀編・死にたい奴から前に出ろ!
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[saga]
2017/04/15(土) 02:54:56.47 ID:Ip5evVVC0
「そーじゃなくてだな。蒸気船を商いに使える奴なんざ、商売人の中でも一握りだろ。
この街の連中は、どうやら不幸な行き違いから俺のことをちょっと乱暴な魔術士だと勘違いしてるようで金を借りようとしないからな。
もう街の外からやってきた、それも信用できそうな奴に貸すしかねえ」
「ちょっと乱暴っていうか、テロリスト一歩手前って感じよねー……」
コンスタンスは空の紙皿を匙で叩きながらぼそりと呟いた。さらに続けてくる。
「でもオーフェン。それこそ、そんなきちんとした商人ならモグリの金貸しなんかからお金借りないでしょ」
「そこはまあ、上手くやるしかねえな。利率を低くして、向こうに有利な取引にするとか」
「……行き当たりばったりねー。そのお金で履歴書でも買って地道に就職活動した方がましだと思うわ」
「るっせえな――おっ、あれなんかいいんじゃないか?」
そう言ってオーフェンが指さしたのは、商人の一団の中でも一際若い青年だった。
オーフェンと同じか、あるいは少し下といったところだろう。それなのに水夫に指示を出す姿は、なかなか堂に入っている。
「将来有望そうだし、あの若さなら色々展望もあるだろ。金を必要としてるかもしれん」
「その将来有望そうな青年の未来に、早速いま暗雲が垂れ込めたわけだけど……」
「何を言ってるか分からんが、善は急げっていうしな。お前はここに居ろよ。来られても邪魔だ」
「なによそれー」
口を尖らせるコンスタンスを置いて、オーフェンは堤防から飛び降りた。
危なげなく着地して、つかつかと青年の方に近づいていく。
(大切なのは第一印象……)
胸中で呟いて、オーフェンはにっこりと満面の笑みを浮かべた。
襟を整えて――整えたところで革ジャケットがスーツになるわけでもないが、気持ちの問題だ――歩みを進めていく。
あと数メートルというところで、青年は近づいてくる黒ずくめの男の存在に気付いたらしい。
荷物のリストらしいものを片手に、オーフェンの方へ視線を向けてくる。
それを契機として、オーフェンも立ち止まった。笑みを更に深めながら、極めて紳士的な態度で礼を送る。
「初めまして。少々、お時間よろしいですか?」
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