31:名無しNIPPER[sage saga]
2017/05/20(土) 09:14:28.44 ID:uOLIBoN/0
『アイドルになるのも一苦労してるような菜々ちゃんが、ずっとアイドルとして使い続けてもらえるわけないでしょ』
32:名無しNIPPER[saga]
2017/05/20(土) 09:20:43.88 ID:uOLIBoN/0
…………。
今の、この世界の生活は。安定した収入が手に入って、そしてもうすぐ結婚するはず(らしい)の婚約者もいる。
33:名無しNIPPER[saga]
2017/05/20(土) 09:22:50.85 ID:uOLIBoN/0
34:名無しNIPPER[saga]
2017/05/20(土) 09:27:34.23 ID:uOLIBoN/0
△△会場。
私が事務所にスカウトされ、はじめてアイドルとしてライブをおこなった場所。
35:名無しNIPPER[saga]
2017/05/20(土) 09:31:38.24 ID:uOLIBoN/0
「ハァハァ」
気がつくと着替えることもせず寝巻のまま、この会場まで走ってきていた。
36:名無しNIPPER[saga]
2017/05/20(土) 09:38:10.29 ID:uOLIBoN/0
小さな人影がかすんだ視界に映る。
「……」
37:名無しNIPPER[saga]
2017/05/20(土) 09:40:53.83 ID:uOLIBoN/0
「……ナナは」
理想的できれいでみんなから祝福される道。
38:名無しNIPPER[saga]
2017/05/20(土) 09:43:41.06 ID:uOLIBoN/0
「………………」
どこか嬉しそうに微笑んだ彼女はゆっくりとフードをとった。
39:名無しNIPPER[saga]
2017/05/20(土) 09:46:28.08 ID:uOLIBoN/0
彼女は静かに何も言わず手を差し伸べてくる。
ああ。きっと。
きっとこの手を取ればまた本来の生活に戻るのだろう。
40:名無しNIPPER[saga]
2017/05/20(土) 09:48:27.06 ID:uOLIBoN/0
「もちろんです!」
それでも。
そんな不安を吹き飛ばすように、彼女の目を見て大声で誓う。
41:名無しNIPPER[saga]
2017/05/20(土) 09:52:15.86 ID:uOLIBoN/0
彼女の手を握る。
ふいに視界が歪みよろめくと、彼女は優しく支えてくれた。
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