269:名無しNIPPER[saga]
2017/10/08(日) 01:25:57.79 ID:x7PMoiGY0
【抜けてる】
「なんかあったのか?」
270:名無しNIPPER[saga]
2017/10/08(日) 01:26:40.16 ID:x7PMoiGY0
「俺ってシスコン?」
問いかけると、ノータイムで彼はあはは、と吹き出した。
271:名無しNIPPER[saga]
2017/10/08(日) 01:29:14.86 ID:x7PMoiGY0
調子が悪いというよりは、なんとなく落ちつかなかったり、もやもやすることが多いだけだ。
今まではそういうことはなかったはずだ。
思春期にありがちな逃避衝動かなんかだと思うことにしていた。
272:名無しNIPPER[saga]
2017/10/08(日) 01:30:10.65 ID:x7PMoiGY0
「魂抜けてるみたいだぞ、近頃のおまえは」
「気のせいだよ」
273:名無しNIPPER[saga]
2017/10/08(日) 01:31:46.53 ID:x7PMoiGY0
けれど、それも埋まらなかった。
その事実が眼前に突きつけられている気がして、そこから脱したいとでも思っているのだろうか。
「ま、元気出せよ。なにかあったら相談乗るぜ、俺たち親友だろ?」
274:名無しNIPPER[saga]
2017/10/08(日) 01:32:58.46 ID:x7PMoiGY0
【柱】
昼休みになるや否や、善くんに誘われて購買に行くことにした。
275:名無しNIPPER[saga]
2017/10/08(日) 01:33:54.67 ID:x7PMoiGY0
「この前購買に言ったときに未来が中等部の子とイチャイチャしてたの、あれ結局誰だったの?」
「まあ、それはいいとして」
276:名無しNIPPER[saga]
2017/10/08(日) 01:34:51.89 ID:x7PMoiGY0
あたりを見渡す。
考えていたとおり、購買近くの柱に奈雨はもたれかかっていた。
この前見た女の子も一緒で、そのほかにも二人同級生が側にいる。
277:名無しNIPPER[saga]
2017/10/08(日) 01:35:44.11 ID:x7PMoiGY0
【わたしのために】
「奈雨」と名前を口に出して、ドアに手をかける彼女を呼び止めた。
278:名無しNIPPER[saga]
2017/10/08(日) 01:37:06.84 ID:x7PMoiGY0
「ねえ」
冷めた口調ではっとする。
彼女を腕から解放する。手櫛で髪を整えながら、居心地悪そうにひきつった笑みを浮かべられる。
279:名無しNIPPER[saga]
2017/10/08(日) 01:38:19.99 ID:x7PMoiGY0
「さっきのはどういう意図なの」
ぽんぽんと足元を叩いて、一番上の段に座ることを促される。
座ってから、奈雨からの質問について考えてみる。
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