694:名無しNIPPER[saga]
2017/11/29(水) 02:42:02.31 ID:6C7ZJzN00
けれど、部室に入り深く息を吐き、「そうだよ」と真面目な面持ちで言った。
「しゅかちゃんとは、まあ中学の時にいろいろあってね」
695:名無しNIPPER[saga]
2017/11/29(水) 02:42:56.37 ID:6C7ZJzN00
「私はね、ただ描けてたらそれで良かったの。
まあ私も昔は尖ってたっていうか、一人でいるのが好きだったから、馴れ合いとかがすごく嫌いだったの」
ほんの僅かにだけ、その言葉は納得がいった。
696:名無しNIPPER[saga]
2017/11/29(水) 02:43:36.09 ID:6C7ZJzN00
「なんで受けたんですか?」
秋風美柑が俺にした質問を問いかけてみた。
697:名無しNIPPER[saga]
2017/11/29(水) 02:44:23.57 ID:6C7ZJzN00
「あ、いや好きとかじゃないよ?
ヒサシちゃんと私は十二? 三? 個離れてるわけだし」
瞑目する俺に、慌てたように手をわちゃわちゃさせながら補足を入れる。
698:名無しNIPPER[saga]
2017/11/29(水) 02:45:44.08 ID:6C7ZJzN00
……やっべ。俺の目に広がっていた百合ワールドって虚像じゃなかったんだ。百合漫画を薦めてくる先輩がそうだったのか。
最近できた知り合いにガチ勢が二人もいるとは……この学校侮れないな。いや零華くらいまでハードになるとこっちも引くけど、先輩はノーマルだろ、たぶん。
などと脳内で頭の悪いことを考えている間も、先輩はどうにかして弁解しようとしていた。
699:名無しNIPPER[saga]
2017/11/29(水) 02:46:20.22 ID:6C7ZJzN00
「話戻しますか」
「もう私は話さない。白石くんの話をしよう」
700:名無しNIPPER[saga]
2017/11/29(水) 02:46:57.46 ID:6C7ZJzN00
「ひとつわかったことがありました」
「なんですか?」
701:名無しNIPPER[saga]
2017/11/29(水) 02:47:44.11 ID:6C7ZJzN00
【雨音】
というわけで、東雲さんの家に向かうことになった。
702:名無しNIPPER[saga]
2017/11/29(水) 02:48:47.68 ID:6C7ZJzN00
本当についていっていいのだろうか、と思った。
自分一人で変えるべきだと彼女は前に自分で言っていたのに。
俺が東雲さんに手を貸す可能性を消したかったから、わざわざ一緒に話を聞かせた。
703:名無しNIPPER[saga]
2017/11/29(水) 02:49:48.02 ID:6C7ZJzN00
ホームから下に降りて改札をくぐり、駅からほど近い東雲さんのカフェへと向かう。
「直談判たって、なにを言うんですか?」
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