704:名無しNIPPER[saga]
2017/11/29(水) 02:50:40.71 ID:6C7ZJzN00
【過去】
お店の扉を開けると、いつものようにカランカランと音が鳴る。
迎えてくれる店員さんは、東雲さんのおばあさんだった。
それで、ざっと店内を見渡しても東雲さんの姿は見受けられない。
「あの子はまだ帰ってきてないよ」
案内された席に腰を下ろすと、彼女は俺と胡依先輩にそう告げた。
コーヒー二つで、と先輩が俺を見ずに言う。スマートに奢ってくれるらしい。
「待ってますか?」
「うーん」
「……行き違いですかね」
「そうかもね」
三分ほど経って、席にコーヒーが運ばれてくる。
これを飲む間だけは待っていようかと考えていると、何を思ったのか先輩は東雲さんの祖母を「あの!」と言って呼び止めた。
「どうしたんだい?」とすぐに怪訝な目を向けられる。
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