過去ログ - 追われてます!
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749:名無しNIPPER[saga]
2017/11/30(木) 01:36:33.30 ID:YvRDjLe80

【帰り道】

 お昼時になって、最上階にあるレストラン街で食事を済ませる。

以下略



750:名無しNIPPER[saga]
2017/11/30(木) 01:37:14.32 ID:YvRDjLe80

「このあとどうします?」

 と歩道橋についたところで零華は言う。
 奈雨とともに俺を見て首をかしげている。二人とも今日はずっと休みだといっていた。
以下略



751:名無しNIPPER[saga]
2017/11/30(木) 01:38:24.91 ID:YvRDjLe80

 そう言いながら俺を見て、数秒後にその横を見る。
 奈雨は何かに気付いたようで「ああ」と首を縦に振る。

「お兄ちゃん、佑希いま家にいる?」
以下略



752:名無しNIPPER[saga]
2017/11/30(木) 01:40:11.88 ID:YvRDjLe80

 互いの求めるものを押し付けあって、ほどほどのところで満足して、それでいいんじゃないだろうか。

 彼女が俺に求めるものがそれであるなら、今の関係でも構わない、と思う。
 彼女の体温を感じるだけでも、俺は充分に安心することができる。
以下略



753:名無しNIPPER[saga]
2017/11/30(木) 01:41:21.40 ID:YvRDjLe80

 手を握る力が強くなってしまったのか、奈雨はこちらを見上げる。
 心配そうに俺の顔を覗き込む。彼女の瞳はしっとりと濡れている。
 身体が熱くなりそうな感覚に耐えきれなくなって目を逸らす。

以下略



754:名無しNIPPER[saga]
2017/11/30(木) 01:41:57.02 ID:YvRDjLe80

 それにしても。
 零華ははしゃいでたが、奈雨はずっと俺の隣にいてあんまり動いていないはずだ。

 この疲れようはおかしい。
以下略



755:名無しNIPPER[saga]
2017/11/30(木) 01:43:00.82 ID:YvRDjLe80

【コール音】

「もしもし、未来?」

以下略



756:名無しNIPPER[saga]
2017/11/30(木) 01:43:58.00 ID:YvRDjLe80

「……なにか私に文句でもあるの?」

 口数が少ない割に、考えて発言をしないから、聞いている側からは不快に取られてしまう。
 こういう場合の母さんと佑希は似ている、と思う。
以下略



757:名無しNIPPER[saga]
2017/11/30(木) 01:44:44.70 ID:YvRDjLe80

「もしかして、もうなにか問題でもあった?」

 問題。

以下略



758:名無しNIPPER[saga]
2017/11/30(木) 01:46:48.85 ID:YvRDjLe80

「あなたは、お兄ちゃんなんだから」

「……」

以下略



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