お嬢様「貴女たちは私の大切な――――」
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78: ◆TEm9zd/GaE[sage saga]
2016/12/18(日) 19:17:49.77 ID:kde9qHs90
その男はつれない態度のご令嬢を見ても、依然として気持ちの悪くニヤニヤ笑いながら、グイグイと体を彼女に押し付けた。

ご令嬢「は? ちょっと!?」

男「いいだろう? 二人で会場を抜け出そう。近くに美味しいお肉が食べれるホテルを知ってる」

ご令嬢「困ります――!」

親は今挨拶まわりをしていて近くにはいない。助けてくれる人が近くにいない。

男「本当はそんなこと思ってないくせに……」

ご令嬢「そんなわけ――」

男「退屈そうな顔をしている」

ご令嬢「――――!」

男の言ったことを咀嚼し飲み込み、そのあとじろりと男を睨んだ。
視界に映るのは、気持ちの悪い男と、色の無い本当は美しいであろう会場。

白々しさしか感じない大人同士の付き合い。
親の都合で連れてこられた興味の無い社交場。

――そうか……この気持ちが、退屈なのか……。

男「いいじゃないか。キミの顔は美しい。そして、自分で言うのもなんだが、ボクはイケメンだ。それに××カンパニーの一人息子――次期社長でもある」
男「このボクがキミのつまらない日常に変化をあげよう。キミにとって損なことではない。そうだろう?」

気持ち悪い言葉。
欲望を隠そうとしない顔。
発達途中の体を舐め回すように見つめる視線。

助けが来ないかあたりを見渡しても、逃げるように会場の隅にいたせいでまともに人がいない。先程までいるにはいたのだが、この男が来ると同時に何処かへと行ってしまった。きっと、こうなることを予測して、面倒ごとには関わらないようにしようと逃げたのだ。

男が、ご令嬢の腕を握った。

嫌悪感が、蛆虫が這うかの如く広がる。


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