230:名無しNIPPER[saga]
2016/08/05(金) 23:08:50.03 ID:0/G1P+FM0
男 「……私も同じく奴隷の出であり、長く彼の傍におりました。故に私は彼の人となりを知っています。ですから、そのようなことは在り得ません」
女 王「では改めて、何故私たちとの同盟を結ぼうと考えたのかお聞かせ願えますか?」
女 王「私たちの知識や知恵を得たいのならば、同盟などより私たちを蹂躙して根こそぎ奪い取る方を選ぶ」
女 王「……人間の本質とはそういうものでしょう?」
男 「そうかもしれません。しかし、我が国の王も、私もそのようなことは望んでいません」
女 王「……?」
男 「かつて私が革命に身を投じたのは、エルフへの仕打ちをこの目で見たからです」
男 「私は奴隷であった頃、貴族や権力者と呼ばれる連中に数多の辱めを受けていました。それこそこのような場で口にすべきでないような様々なことを」
男 「そしてそれは、同じく奴隷であったエルフも同様でした」
女 王「……そのエルフが貴女なのですね?」
侍 従「……はい」
男 「私は悔しくてたまりませんでした。身体も心も醜い奴らがあんなにも優しくてきれいなエルフを欲望の赴くままに弄ぶのが」
男 「それだけではありません。エルフでなくとも見目麗しい女であれば情婦とし、男であれば過酷な労働を強いるか闘技場で殺し合わせる始末」
男 「こんなことがあってはならない、こんなことが許されてはならない。奴隷であった頃、革命の最中にもその想いが常に私の根底にあり続けました」
男 「そして、今もその想いは変わっていません。エルフが、人間が、尊厳を踏み躙られ凌辱されることなどこれ以上許すわけにはいきません」
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