11:名無しNIPPER[saga]
2016/08/20(土) 05:24:13.23 ID:pXI/sN9x0
魔導師殿が凄まじい力を持っているのは分かっていたので無理強いはしなかったが、俺以外に無名でこのレベルの奴がいるということに俺は驚きと若干の高揚感を覚えていた。
この魔法使いの魔王討伐へのやる気云々はそっちのけでとりあえず彼女の実力を見てみたくなった。
酒場のお姉さん「すっご〜い。本当に魔性の女だわ…」
12:名無しNIPPER[saga]
2016/08/20(土) 05:24:58.13 ID:pXI/sN9x0
勇者「くるぞ!ファングだ!」
ファング「グルルル…」
魔法使い「あ、あぅぅ…」
13:名無しNIPPER[saga]
2016/08/20(土) 05:26:07.03 ID:pXI/sN9x0
だがその魔法陣は炎を放つことなく水に浮かべた少量の絵の具のようにすぅっと空気中に溶け込んで消えてしまった。
勇者「!?」
魔法使い「ああ〜!やっぱり無理でしたぁ!」
14:名無しNIPPER[saga]
2016/08/20(土) 05:27:17.49 ID:pXI/sN9x0
そして現れた二体目のファング。
相変わらず本能のままに動く知能の低い狂犬は俺に猛進してくる。
今度はそれを交わさずに牙を剣で受け止める。
15:名無しNIPPER[saga]
2016/08/20(土) 05:28:15.32 ID:pXI/sN9x0
だがその俺の期待も虚しく彼女の魔法陣はまたも何を放つこともなく空間の中に溶け込んで消えた。
勇者「……」
魔法使い「す、すみません!私実は攻撃魔法使えないんです!」
16:名無しNIPPER[saga]
2016/08/20(土) 05:28:58.86 ID:pXI/sN9x0
勇者「…とりあえず使える魔法を使ってみろ」
魔法使い「え、今ここでですか…?」
勇者「ああそうだ!悪いが俺はお前には一ミリも興味がない。お前の魔法に興味があるんだ!」
17:名無しNIPPER[saga]
2016/08/20(土) 05:29:58.29 ID:pXI/sN9x0
…………
王「どういうことじゃ?」
魔導師「彼女には攻撃魔法の才能も回復魔法の才能もなかったのです。ましてや強化魔法や戦闘向きの状態異常魔法も使えませぬ」
18:名無しNIPPER[saga]
2016/08/20(土) 05:30:56.53 ID:pXI/sN9x0
…………
魔法使い「ひゃっ!」
19:名無しNIPPER[saga]
2016/08/20(土) 05:31:33.27 ID:pXI/sN9x0
20:名無しNIPPER[saga]
2016/08/20(土) 05:32:28.17 ID:pXI/sN9x0
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