362:名無しNIPPER[saga]
2016/09/28(水) 16:42:09.27 ID:3erBllFj0
魔法使い「ね?わたしが、いて、いいこと…ありました…ね…」
魔法使い「女神様が…わたしに、ちからをかしてくれたんです…」
勇者(あれは女神の魔力だったのか…)
363:名無しNIPPER[saga]
2016/09/28(水) 16:42:39.84 ID:3erBllFj0
魔法使い「わたしが死んじゃうより…ゆうしゃさまが死んでしまうのは…もっと嫌ですから…」
勇者「お前」
勇者「…この馬鹿魔道士が」
364:名無しNIPPER[saga]
2016/09/28(水) 16:43:13.02 ID:3erBllFj0
魔法使い「あ、わたし…この旅がおわったら…たくさんやりたいことあったんです…」
勇者「喋るな」
魔法使い「またあの大きな街へいきましょう…」
365:名無しNIPPER[saga]
2016/09/28(水) 16:43:51.62 ID:3erBllFj0
魔法使い「今じゃないと駄目なんです」
勇者「うるさい!黙れ!」
魔法使い「えへへ…これでも今眠たいのを必死に我慢してるんですよ?今寝てしまったら…多分もう起きられないので…」
366:名無しNIPPER[saga]
2016/09/28(水) 16:44:31.65 ID:3erBllFj0
魔法使い「…ゆうしゃさま。すみません。一度止まっていただけませんか?」
勇者「……」
彼女の言葉を無視して走り続ける。
367:名無しNIPPER[saga]
2016/09/28(水) 16:45:22.10 ID:3erBllFj0
俺の意思とは関係なく俺の足が勝手に止まった。
勇者(やめてくれ…俺はこんなところで…止まるわけには…)
そう思いつつも俺は自分の本能に従ってか、魔法使いに従わされてか彼女を背から降ろし正面から抱きしめていた。
368:名無しNIPPER[saga]
2016/09/28(水) 16:45:57.10 ID:3erBllFj0
顔を離すと魔法使いは少し微笑んでから言った。
369:名無しNIPPER[saga]
2016/09/28(水) 16:46:33.27 ID:3erBllFj0
勇者「…!」
勇者「おい…」
さっきまでは見えない何かに縛り付けられているかのように彼女を抱きしめ続けていたが、もう俺は自分の意思で彼女を離すことができるようになっていた。
370:名無しNIPPER[saga]
2016/09/28(水) 16:47:06.25 ID:3erBllFj0
心の中で自分で呟いた言葉を嘲笑った。
あれだけ孤独でいた自分、一人でも生きていけると思っていた自分からは想像もつかない言葉だったからだ。
彼女の最後の誘惑魔法が俺に効いてしまったのは…きっと、彼女の全てを俺が受け入れようとしなかったから。
371:名無しNIPPER[saga]
2016/09/28(水) 16:47:54.84 ID:3erBllFj0
…………
372:名無しNIPPER[saga]
2016/09/28(水) 16:48:33.13 ID:3erBllFj0
勇者「……」
魔導師「もう私よりも悲しくないふりはやめてください。私には分かりますよ。あの子がいなくなったことに一番心を痛めているのは勇者殿なのでしょう?」
魔導師「一人は怖い。そして寂しいものです。そう感じるのは当たり前なのです」
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